この記事では、似た言葉の「その節は」と「その際は」の違いや、使い方について例文を交えて分かりやすく説明します。
「その節は」とは?
「その節は」の読みは「そのせつは」で、「あの時は」と過去の出来事の時や期間を指す言葉です。
「その節は」は、あくまで過去の出来事の時を指す言葉として使われるのが一般的で、例えば『その節はお世話になりありがとうございました』のように使われます。
蛇足ですが、先の例文のように使う場合、自分はその出来事の時を覚えていて使っていますが、相手の方とそのタイミングでのみ交流があった場合などでは、相手の方が覚えているとは限りません。
従って、まず『研修でご一緒させていただいた○○です』と挨拶し、その後に先の例文を続ける配慮をするのが適切と言えます。
「その節は」の言葉は、主に過去の時点や期間を指して使われますが、まれに「その時は」と未来の時を指す言葉として、例えば『来月には大阪に出張予定です。
その節には、サポート宜しくお願いします』の様に使われることもあります。
これも間違いではありません。
「その節は」の使い方
・『その節は、色々お世話になりました。改めてお礼申し上げます』
・『その節はお世話になりました。お蔭で無事にイベントを終えることが出来ました』
・『その節は、色々援助いただきありがとうございました』
「その際は」とは?
「その際は」とは、「その時は」と、主に未来のある特定の時点や期間を指す場合に、使われる言葉です。
「その際は」の言葉は、過去の出来事の時点や時期を指す場合に使われることは、ほとんどありません。
「その際は」の使い方
・『来期から新たなプロジェクトがスタートします。その際は、ぜひメンバーに加わって下さい』
・『その際は皆で楽しいひと時を過ごしましょう』
・『次回の開催も予定しています。その際は、またお手伝い宜しくお願いします』
「その節は」と「その際は」の違い
「その節は」と「その際は」は、いずれも「ある一定の時点や時期」を意味する言葉と言う共通性があります。
しかし「その節は」の言葉は、主に「あの時は」と過去の出来事があった時点や時期を指す言葉として主に使われ、まれに「その時は」と未来の時点や時期を表現する言葉としても使われます。
一方の「その際は」の言葉は、主に未来の時点や時期を表現する場合に使われます。
この過去、未来のいずれを指す場合に使われるかが二つの言葉の違いと言えます。
まとめ
「その節は」と「その際は」いずれもある出来事の時点や時期を指す言葉ですが、「その節は」の言葉は主に過去に対して使われ、「その際は」の方は主に未来に対して使われると言う違いがあります。