みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「全身全霊で」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、例文と言い換えについて、詳しく解説していきます。
「全身全霊で」とは?
「全身全霊」は、「ぜんしんぜんれい」と読み、四字熟語です。
「全身」と「全霊」の組み合わせで、「全身」には「体の全て、体力」という意味があり、「全霊」には「心を込めて、精神力」という意味があります。
つまり、「全身全霊で」は、「身も心も、体力も精神力も全て込めて」という意味の言葉です。
「全身全霊で」の使い方や注意点
「全身全霊で」は、何かに取り組む際に、その意気込みや誠意を表現する言葉として、とてもよく使われています。
例えば、「全身全霊で努力します」や、「全身全霊をかけて挑みます」などと用いられます。
この言葉を使う側としては「最大限の努力」というニュアンスとなり、受け取る側としては「最大限の誠意」というニュアンスであると言えるでしょう。
このことから、この言葉を使う上での注意点は、頻繁に使うと言葉の重みや信頼度が下がってしまうことです。
ですから、“ここ一番の場面”や、“ミスやトラブルが起きてしまった際の対応と誠意”の表れとして、「全身全霊で」を用いると良いでしょう。
「全身全霊で」の例文と言い換え
・『全身全霊で取り組んで参ります』
・『全身全霊で努力いたします』
・『全身全霊をかけて挑戦いたします』
・『全力投球で挑みます』
・『心血を注ぐ所存です』
・『粉骨砕身の覚悟で臨みます』
・『粉骨砕身の努力で取り組みます』
「全身全霊」を用いる場面では、「心身ともに全力で」という意味を込めた使い方となりますので、相手にこちらの誠意が正しく伝わるよう、言葉の工夫が大切になります。
また、何度も「全身全霊」を使えば、相手は「また同じことを言って言い訳をしている」と受け取る可能性があり、信頼を下げてしまう結果に繋がる恐れがありますので、十分注意しましょう。
「全力投球」は、少しカジュアルなニュアンスがあります。
また、「粉骨砕身」は「ふんこつさいしん」と読み、かしこまった場面で用いることが出来る言葉です。
それぞれに相応しいシチュエーションを見定めて使い分けると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「全身全霊で」は、「心身ともに全力で取り組む気持ち」を言い表した言葉です。
相手からの要望や相談事に対して、「全身全霊で問題の解決に努めます」というニュアンスを伝えることが出来れば、相手からの信頼感を得ることが出来るチャンスとなります。
逆に、「全身全霊で取り組んだ結果」が、想定外の結果となれば、相手が受け取る印象が変わることになります。
取り組みに対しての期待値や成功度に鑑みて、「全身全霊で」を使うタイミングを見極めてみてはいかがでしょうか。