「全面的な過失」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「全面的な過失」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネス用語の「全面的な過失」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。

「全面的な過失」とは?意味

「全面的な過失」とは、「全てにおいて不注意による失敗であること」を意味する言葉です。

「全面的な過失」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「全面的」とは抜けや例外がなく全てに当てはまることを表します。

100あるうちの100がそうである状態が全面的であり、99や80など全体のうち一部分でも含まれない部分がある場合は全面的という表現は当てはまりません。

一般的には物理的な物事ではなくはっきりと目に見えない物事の割合を示す時に用いられる言葉です。

目に見えるものの場合は全面的ではなく「全面」とはっきり断言するのが普通です。

例えばグラウンドの芝生を残らず全て張り替える場合は「全面的に張り替える」よりも「全面を張り替える」と言った方が端的な表現であり残らず全て張り替えるという事実が正確に伝わります。

どこからどこまでを全面とするか物理的に示しにくい物事において全部を指す場合に「全面的」という言葉が使われます。

「全面的な過失」「過失」「不注意によって起きた失敗」を意味する言葉です。

事件や事故が起きた時に使う言葉で、はっきりとした意思に基づいてわざとやったことを意味する「故意」の反対語にあたります。

そうするつもりがなかったのに不注意などの理由でうっかりやってしまったことが過失なので、わざと引き起こされたトラブルとは区別して扱われます。

発生した物事がどのような理由によって起きたのかは責任や賠償を考える上でとても重要です。

ある物事がどちらかの当事者による一方的な失敗によって発生した場合に用いられる表現が「全面的な過失」です。

「全面的な過失」とは「わずかな違いもなく不注意によって引き起こされた失敗や過ち」を意味します。

この言葉が表しているのは物事の発生原因がどちらか一方の失敗によるものであることですが、それに加えて重要なのは「相手方には責任がない」という事実です。

「全面的な過失」はどちらかの当事者による一方的な不注意が原因でありもう一方の当事者は不注意によってトラブル巻き込まれた完全な被害者です。

「全面的な過失」は完全に一方の不注意による責任であることを表すと同時に相手方には何の責任もないこと、つまり過失割合が10対0であることを示しています。


「全面的な過失」を使った例文

・『全面的な過失なので損害はすべて賠償する』
・『全面的な過失を認めて謝罪する』
・『全面的な過失とするには疑問が残る』

「全面的な過失」の返答や返信例

・同意します
全面的な過失という主張を認めるのであれば素直に同意を示しましょう。

相手の全面的な過失であれば十分な補償や賠償を得られますが、自らの全面的な過失を認めるのであればそれに見合う補償や賠償を提供する必要があります。

・同意しません
過失認定に納得できない場合は不同意を示します。

特に相手から「全面的な過失」を押し付けられそうになった時は簡単に納得してはいけません。

よほどのことがない限り全面的な過失が認められることは少なくどんな状況でも争う余地は残されています。

まとめ

「全面的な過失」が認められるケースはごくわずかです。

相手が進んで自らの過失を認めるのであれば問題ありませんが、一方的に責任を押し付けられそうになった場合は要注意です。