この記事では「致しかねますのでご了承ください」という言葉について説明していきます。
「致しかねますのでご了承ください」とは?
できないのでご了承ください、対応できないのでご了承くださいと言う意味の言葉です。
「できません」などの否定語を使わないというルールがある接客用語としての方向性が強く、店舗やネット通販などで使用する機会が多い言葉と言えます。
どちらかと言うと発声して使うよりは文書、書面などで使われる言葉で、一対一で伝えるよりは張り紙などで多数の人に通知するということが多くなっています。
「致しかねますのでご了承ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
致しかねますのでという言葉がどの程度わかりやすいかという問題があり、小さな子に店員が「致しかねますのでご了承ください」と言っても難しくここは「できません」と言わざるを得ません。
なお同一社内の上司に使う言葉ではありません。
「致しかねますのでご了承ください」を使った例文
・『二千円札の両替は致しかねますのでご了承ください』
バスなどで使用されるケースで、両替機が二千円札に対応していないことを伝える目的となっています。
硬貨、紙幣の使用範囲については接客で使われることがほとんどのため「致しかねますのでご了承ください」という言葉になります。
・『クーポンは一種類以上の使用は致しかねますのでご了承ください』
クーポン使用ルールの説明という使い方です。
この記載がないとユーザーに誤解を与えることがあり、インターネット上のクーポンでは特に明記が必要です。
・『レシートのない返品は致しかねますのでご了承ください』
店舗における使用例で注意事項的なものとなります。
「致しかねますのでご了承ください」の類語や敬語での言いかえ
「致しかねますのでご了承ください」がすでに敬語で、定型文と言えるほど幅広く使用されているため、あまり変わった使い方はしないほうがベターです。
「致しかねますのでご了承くださると幸いです」では譲歩できる感覚を与えかねません。
「致しかねますのでご了承ください」の類似表現
「できかねますのでご理解ください」が方向の近い類似表現ですが数は多くありません、もともとの言葉としては「できませんのでご了承ください」と言えます。
「致しかねますのでご了承ください」の敬語表現
「致しかねますのでご了承ください」の時点で敬語となっておりこれ以上進めた例はほぼ使われていません。
「致しかねますのでご了承ください」の返答や返信例
相手は客のため「わかりました」あたりの返事が一般的で、指示通りにすると理想的です。
まとめ
「致しかねますのでご了承ください」は接客の言葉遣いで、インターネット通販などでも使われます。
できないことを指す意味で、明記しないとかえって不便になります。