「ご配慮いただけないでしょうか」という言い回しについての解説です。
「ご配慮いただけないでしょうか」とは?意味
「ご配慮いただけないでしょうか」は、相手側に対してこちらの要望であると取られてもよい、気配りをしてほしいということを丁寧かつへりくだって進言する意味を持ちます。
つまり、相手に対して気配りをしてとビジネスの席で述べた場合、相手側から態度が気に入らないということになることを避けるべく、丁寧かつ相手を立てて気配りをしてほしいと述べているのです。
ただ、この言葉、実はかなり失礼でして、気配りを見せてほしいと相手に進言することは、相手側が相手に気を配っていないと進言しているようなもので失礼です。
「ご配慮いただけないでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご配慮いただけないでしょうか」は相手側に対して気配りをしてほしいとお願いするために使用します。
なお、この言葉に対する注意点ですが、この言葉は必ずしも、相手側は気配りをする必要性がないという点があります。
よって、前提条件において絶対に気配りをして貰えると考えてはいけない点が注意点です。
つまり、この言葉は、あくまで要望を出すだけで命令ではない上、気配りとは、相手側がさりげなく見せる物なので、これを要求することは厚かましい行為なので、実はこの言葉は失礼にもあたります。
「ご配慮いただけないでしょうか」を使った例文
・『何分まだ新人ですので、ご配慮いただけないでしょうか』
「ご配慮いただけないでしょうか」の返答や返信例
「ご配慮いただけないでしょうか」は、こちら側に足しいて気配りをしてほしいという相手側の要望に対してどう返事をするかです。
なので、すでに気配りを自らが行っていて、これ以上ない気配りをしろと相手側が述べていると感じたのであれば、相手を叱責することも可能です。
例としては,『わが社は御社に対して十分配慮致しましたがにもかかわらず、さらなる配慮とは厚かましいにもほどがある」という具合に相手を叱責することも可能です。
無論、気配りをしてほしいという言葉だけを受け取り、「わかりました」と返事をするのも返答や返信の例になります。
まとめ
「ご配慮いただけないでしょうか」は一見すると丁寧に相手に対して気配りをしてほしいと述べる言葉です。
ですが、この言葉、問題がありまして、そもそも気配りは、相手側がさりげなく見せるもので、すでに気配りを相手がしていたのであれば、相手は、これ以上に無い気を配る行為を求めた側に対し、何様であるかと感じるがゆえ、実はこの言葉、場合によっては相手を怒らせるだけではなくとても失礼な言葉になるのです。
よって、相手の気配りをビジネスで期待するという考えは、捨てたほうが無難で、相手側がすでに気配りを見せている可能性もあるので、この言葉はあまり使用しないほうが良いでしょう。
まだ、「ご容赦ください」のほうが自分の不手際を許してほしいというのでビジネスではこちらを使用するべきでしょう。