この記事では、「食べさせていただきます」の意味を分かりやすく説明していきます。
「食べさせていただきます」とは?意味
「食べさせていただきます」は、「目上の人から食べ物をすすめられ、その言葉を受けて食べる時の丁寧な表現」という意味です。
目上の人におもてなしを受け、感謝の気持ちを表して食べる時に使われます。
「食べる」の丁寧語は「食べます」で間違ってはいませんが、「させていただきます」は「相手の許可が必要な場合」「自分に有益な場合」に使う敬語表現で、それ以外は回りくどいだけで誤りになります。
「食べさせていただく」はは、相手から許可を取るのではなく、勧められていることであり、「させていただく」を使うのは不自然です。
正しくは「ありがたくいただきます」になります。
「ありがたくいただきます」の成り立ちや使われるシーン
「ありがたくいただきます」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「ありがたくいただきます」の成り立ち
「ありがたくいただきます」は「ありがたく+いただきます」で成り立っています。
「ありがたく」は形容詞「ありがたい」の連用形で「人の好意に対してめったにないことと感謝する様子」という意味、「いただきます」は動詞「食う」「飲む」の謙譲語「いただく」の連用形に丁寧語「ます」を付けた言葉です。
実際にものを貰うわけではなく、飲み食いという動作を表す言葉ですので平仮名表記になります。
相手に感謝する「ありがたく」と、謙譲語が含まれているので、目上の人に使えます。
「ありがたくいただきます」が使われるシーン
「ありがたくいただきます」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、相手の家に招かれるなどしてごちそうされた時です。
2つ目は、上司や目上の人からおごられた時です。
3つ目は、人から手土産など食べ物を勧められた時です。
4つ目は、食べ物に限らず、目上の人から物を貰った時です。
「ありがたくいただきます」の言葉の使い方や使われ方
「ありがたくいただきます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『どうぞお召し上がりください』『ありがたくいただきます』
相手が「どうぞ食べてください」と言ったことに対して、「感謝して食べます」という意味で使われています。
『皆さんで分けて召し上がってください』
『ありがたくいただきます』
「ありがたくいただきます」の類語や言いかえ
「ありがたくいただきます」の類語や言いかえは以下の通りです。
「遠慮なく頂戴いたします」
「頂戴する」は「もらって飲食すること」という謙譲語です。
「遠慮なく」を付けることで、相手の気持ちをありがたく受け取るという意味が伝わります。
まとめ
今回は「ありがたくいただきます」について紹介しました。
「ありがたくいただきます」は、「目上の人から飲食をすすめられて食べる時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。