「ご遠慮いただければ幸いです」を詳しく解説していきます。
不確かなビジネス敬語を、正しく覚えていきましょう。
「ご遠慮いただければ幸いです」とは?
「ご遠慮いただければ幸いです」とは、控えて欲しい気持ちをあらわします。
やめて欲しいことを、オブラートに包んだ言い方になります。
「ご遠慮」は、ソフトな禁止事項をあらわします。
「いただければ幸いです」は、できれば避けて欲しいという、こちらの申し訳ない心情を含んでいます。
「ご遠慮いただければ幸いです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご遠慮いただければ幸いです」は相手を傷つけない、当たり障りのない表現です。
「お控えください」や「ご遠慮ください」では冷たく聞こえてしまいそうな場合に用います。
懇意にしてもらっている担当者の方、取引先にやむを得ず、こちらの注意事項を伝えたいときに引用していきましょう。
一方できっぱりと禁止したいとき、迷惑な行為を止めさせたいときは「ご遠慮いただければ幸いです」では弱く聞こえてしまいます。
はっきり主張すべきシーンでは、他の言い方を使っていくと効果的です。
「ご遠慮いただければ幸いです」を使った例文
・『お車でのご来場は、ご遠慮いただければ幸いです』
・『館内での飲食は、ご遠慮いただければ幸いです』
・『誠に勝手ながら、軽装はご遠慮いただければ幸いです』
「ご遠慮いただければ幸いです」の類語や敬語での言いかえ
「ご遠慮いただければ幸いです」と同じような表現に「お控えください」や「ご遠慮ください」もあります。
きっぱり言い切ることによって、こちらの伝えたい内容をストレートに届けていけます。
「ご遠慮いただければ幸いです」の類似表現
同じような表現に「お控えいただけますと幸いです」も挙げられます。
「お控え」とは、ある行為を差し控えることをいいます。
相手の顔を立てつつ、遠慮して欲しいことを伝えられます。
「ご遠慮いただければ幸いです」の敬語表現
さらに丁寧さを加えたいなら「ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」の言い方もあります。
「くださいますようお願い申し上げます」と結んでいるので、上品に聞こえます。
「ご遠慮いただければ幸いです」の返答や返信例
「ご遠慮」にまつわる言葉をもらったら、どう切り返せばいいでしょうか。
ひとつの例として「ご案内をお送りいただき、ありがとうございます」があります。
感謝の言葉で返していくと、いい関係のまま次のステップに移れます。
まとめ
「ご遠慮いただければ幸いです」の意味と使い方を学びました。
この表現はやめて欲しいことを、遠回しに伝えるフレーズです。
大切な取引先に、注意事項を述べるときに引用します。
はっきり禁止するニュアンスは含まれていないので、場に応じて使い分けてみてください。