「ご遠慮いただきたく存じます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご遠慮いただきたく存じます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「ご遠慮いただきたく存じます」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ご遠慮いただきたく存じます」とは?意味

「ご遠慮いただきたく存じます」の意味は以下の通りです。

1つ目は「相手に対してある言動をしないで欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。

ある場所や期間、イベントなどで、相手の行動を制限す時に使われます。

2つ目は「ある場所に出席・参加しないで欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。

会議やイベントなどに来ないで欲しいとい伝える時に使われます。

本来は禁止するという意味ですが、遠回しにすることで表現を和らげています。

ビジネスだけではなく、コンサート会場や公共交通機関などで飲食や喫煙を禁止したり、ある集まりに特定の人の参加や入場を禁止するなど、幅広い内容や対象となる人に使われます。

文法的に間違いはなく、目上の人や取引先の人、顧客にも使えます。

「ご遠慮いただきたく存じます」の成り立ち

「ご遠慮いただきたく存じます」「ご遠慮+いただき+たく+存じます」で成り立っています。

「ご」は相手の行為や状態を敬う接頭辞、「遠慮」「言葉や行動を慎み控えること」「辞退すること」という意味、「いただき」「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形、「たく」は希望・願望の形容詞「たい」の連用形、「存じます」「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形に丁寧語「ます」が付いた連語です。

尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。


「ご遠慮いただきたく存じます」の言葉の使い方や使われ方

「ご遠慮いただきたく存じます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

・『会場内での喫煙はご遠慮いただきたく存じます』
コンサートや結婚式など、室内でのイベントで禁煙をお願いする時に使われます。

・『未就学児のお子様はご遠慮いただきたく存じます』
式典など、厳粛な場所で行われるイベントで、子供がぐずったりすると進行の妨げになることから参加を禁止する時に使われます。

「ご遠慮いただきたく存じます」の類語や言いかえ

「ご遠慮いただきたく存じます」の類語や言いかえは以下の通りです。

「ご遠慮くださいますようお願いいたします」

「ください」「くれ」の尊敬語、「よう」「希望・願望の言葉」で、遠回しにお願いする意味で使われます。

「お控えいただきたく存じます」

「お控え」「自制や配慮してやめておくことの尊敬語」という意味で、「ご遠慮」と同じ「やめてください」という意味で使われます。

まとめ

今回は「ご遠慮いただきたく存じます」について紹介しました。

「ご遠慮いただきたく存じます」「相手の行動を制限すること」「相手の参加を禁止すること」をお願いする時の丁寧な表現、と覚えておきましょう。