この記事では「おののく」と「わななく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おののく」とは?
「おののく」は、恐怖に震えているようすで縮み上がっている様子を指すためにビジネスでは使用します。
ただ、注意すべくは、「恐れおののく」という語句については、あまりにもの恐怖心で完全に自我が崩壊して震えていることを指すので、恐怖を感じたものが自ら「恐れおののく」というのは、ビジネスにおいては、実は怖がってないじゃないかと言われ、びびってないと言われてしまいますので「恐れおののく」を使用する場合第3者視点で使用するのが鉄則です。
「わななく」とは?
「わななく」は、恐怖に震えたうえで怒りを覚えてます。
もしくは実感できる寒さも感じていますので、「わななく」は体感できる恐怖をすでに感じているが故寒さや怒りを感じるのです。
「おののく」と「わななく」の違い
「おののく」と「わななく」の違いは、恐怖を感じたというだけか、恐怖を感じたうえで恐怖心による寒さや怒りまでを感じたかです。
「わななく」の方が恐怖を実感してどうであるかを述べていますので、ビジネスで使用する場合、対象となる物に対して怒りまでを感じていると述べるので相手に対して怒りを示せますが、相手の方を選ぶ必要性があります。
逆に、「おののく」は、相手をそれほど選ぶ必要性は無く、恐怖を感じたとすればそれでよしです。
「おののく」の例文
・『部長の形相に恐れおののく』
この例は部長の形相がとても恐ろしく、恐怖心を強く抱いたという例です。
あくまで、自分の主観でそう述べているだけで、部長側が恐れをなしている者が本当に恐れているかどうかについてはおそらく分からないでしょう。
「わななく」の例文
・『部長の部下に対する態度についてわななく』
この例は、部長の部下に対する態度について恐れたうえで怒りを覚えるという例です。
この例は主観で部長と面と向かって怒りを覚えるとは言っていません。
あくまで主観で心に秘めているだけになります。
まとめ
「おののく」については、ビジネスにおいては、手腕に「おののく」といえば、手腕が恐ろしく良いと言っていますので褒め言葉ですが、手腕に、「わななく」といえば、手腕が恐ろしく良い点に怒りを覚えるとなるため、あまり良い表現ではありません。
その上で、ビジネスの場合、相手に怒りを覚えるという表現自体が良くないので、「わななく」という表現は、封印しておいた方が良いでしょう。
逆に、相手側が失礼である場合、怒りを覚えたと言いたいのであれば使用すればよいでしょうが、どちらの企業が各上でどちらが格下だということを言い出す可能性もあり得るので、やはり、「わななく」は、封印しておいた方が良いでしょう。
あえて相手企業と喧嘩をするつもりであるのなら、怒りを覚えたということを伝えるために、「わななく」を使用すればよいでしょうがあまり良い表現であると思えませんので、「わななく」は、ビジネスでは封印しておくのが望ましいでしょう。