「これを機に」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「これを機に」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「これを機に」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「これを機に」とは?意味

「これを機に」とは、「これをちょうど良い機会として」を意味する言葉です。

「これを機に」「機」は、辞書によると「はたおりの道具」「物事の起こるきっかけ」「大事なところ」など色々な意味を持つ漢字ですが、ここでは二番目に記した「物事の起こるきっかけ」の意味で使われています。

この慣用句を、「これを期に」と表記する方が見受けられますが、これは明らかな誤記です。

「期」「期日」で使われるように「定められた時」「期待」で使われるように「願ったり、あてにすること」の意味を持つ漢字で、上記の「機会」のような意味は全く持っていません。

漢字を間違えないように、「これを機に」「これを機会に」と覚えるようにすれば良いでしょ言う。

「これを機に」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

先に記載した通り、「これを機に」「これを機会に」と言い換えることも出来、この「機会」は、「何かをするのに良いタイミングやチャンス」を意味します。

従って、この「これを機に」慣用句は、商品やサービスを勧めるためのキャンペーン等を実施し、「これを機にご購入を検討されてはいかがでしょうか?」と使われたり、取引先に商品を初めて購入された際に、「これを機に、さらにお役に立てるよう努めたいと思っております」と使ったり、個人の交流を深めたい際に、「お名前は存じ上げておりましたが、これを機に今後とも宜しくお願いいたします」等と使われます。

いずれのケースでも、「これを機に」は、「チャンス」「好機」として捉え、新たな道を切り開く際に使われる言葉だと言えます。


「これを機に」を使った例文

・『これを機に、一層の親交をいただければ幸いに存じます』
・『期間限定で大幅割引を実施中です。これを機にご購入の検討をされてはいかがでしょうか』
・『この度は、弊社の商品を導入いただき、誠にありがとうございました。これを機に一層のお取引をいただけますよう願っております』

「これを機に」の類語や言い換え

ここで使われている「機」の類語としては、「機会」「契機」「転機」「節目」「機縁」等が挙げられます。

従って「これを機に」は、「これを機会に」「これを契機に」「これを転機に」「これを節目に」「これを機縁に」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「これを機に」とは、「これをちょうど良い機会として」を意味する言葉です。

「これを期に」との表記は、明らかな誤記ですので、注意が必要です。

間違えないためには、「これを機会に」と覚えておけば良いでしょう。