この記事ではビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「留意事項」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「留意事項」とは?意味
「留意事項」の読みは「りゅういじこう」で、「気を付けておきたい事柄」や「心に留めておきたい事柄」を意味する言葉です。
「留意」とは、「気を付ける」や「心に留める」と言った意味の言葉で、また「事項」は「ある物事における一つ一つの事柄」を指す言葉なので、上記の意味となるのです。
「留意」に似た言葉に「注意」があります。
「注意」の意味は、ご存知の通り「悪い事態にならないように、気持ちを集中させて用心すること」を意味するのに対し、「留意」の方は「心に留めておく程度」の危険に対して使われる言葉である点が、異なります。
また「注意」は短期に集中して気負付ける意味で使われるに対して、「留意」は比較的長い期間、心に留めておくと言う時間軸の違いもあります。
「留意事項」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
日常会話においては、「留意事項」の言葉を見聞きすることは余りなく、健康への注意を促す場合などに「健康にご留意ください」等で「留意」の言葉を耳にする程度す。
しかし、ビジネスにおいては「留意事項」や「留意」の言葉は、「注意事項」や「注意」の言葉に比べて、遥かによく使用されています。
例えば、ビジネスや商取引では、取引に関連する納期や色々な規定事項等が定められ、それを遵守することで行われます。
従って、ビジネスや商取引では、こうしたルールに対して注意を促す意味で「納期に十分ご留意ください」と「留意」の言葉がしばしば使われます。
また、「契約書に記載の留意事項をご確認ください」等と「留意事項」の言葉が使われたりします。
ビジネスシーンでは非常にリスクが大きく、特にそれを警戒すべきと、促す場合には、「注意事項」や「注意」が使われますが、そうでない場合には柔らかい表現とも言える「留意事項」や「留意」の言葉が一般的に使われると言えます。
「留意事項」を使った例文
・『新しいシステムの留意事項を、この資料にまとめていますので、一読ください』
・『留意事項を確認の上、お申し込みください』
・『イベント運営の留意事項を説明します』
「留意事項」の類語や言い換え
「留意事項」の類語としては、先に記載した意味やニュアンスの違いがありますが、「注意事項」が挙げられます。
また「色々な注意点」を意味する「諸注意」も使われます。
まとめ
「留意事項」とは「気を付けておきたい事柄」や「心に留めておきたい事柄」を意味する言葉です。
ビジネスにおいては、「注意事項」や「注意」よりも、柔らかい表現とも言える「留意事項」や「留意」の言葉の方が、しばしば使われると言えます。