この記事では「お持ちになったほうが」について解説をします。
「お持ちになったほうが」とは?意味
たずさえた方がという意味です。
「お持ち」は、持つことを相手を敬う表現にしています。
「持ち」は「持つ」の連用形です。
動詞の連用形に「お」をつけて、その後に「になる」を続けた形で、その動作をする人に尊敬の意を表します。
「持つ」にはいくつかの意味がありますが、ここではたずさえる、身につける、手に持って持ち運ぶという意味で用いています。
「ほう」は二つ以上ある物事の一つを取りあげて指す言葉です。
「黒よりも白いほうがよい」のような使い方をします。
「お持ちになったほうが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かを持ったほうがよいと助言をする際に用います。
持たないよりも持った方ほうよい場面で用いるものです。
上司が外出する場面で説明をします。
外を見ると黒く厚い雲が空を覆っています。
天気予報によると午後から雨が降るそうです。
今は雨は降っていませんが、上司が帰社をするころには雨が降っていると予想されます。
上司は傘を持たずに出かけようとしています。
それを見た部下が「傘を持って出かけたほうがよい」と思い、声をかけました。
このような場面で用います。
「持ちなさい」と命令をしているのではなく、「それはなくてもよいものだけれど、あれば役に立つ」といった意味合いです。
持たなければならないときならば「お持ちください」という表現になります。
傘の場合だと、多少濡れてもよいという人もいるので、無理に持たせる必要はないでしょう。
人それぞれ考えがあるので強制する必要はありません。
「お持ちになったほうが」を使った例文
・『○○といっていたのでお持ちになったほうがよいと思います』
「お持ちになったほうが」の返答や返信例
何かを持ったほうがよいと助言をしてくれます。
そのものを必要と判断したならば持ちましょう。
たとえば、雨が降りそうだから傘を持ったほうがよいと伝えられたとします。
傘が必要だと思えば持っていき、なくてもよいと思えば持たずに外出をします。
持っていくにしても、持っていかないにしても、助言をしてくれたことへお礼を伝えるとよいでしょう。
余計なお世話かもしれませんが、「余計なお世話だ」など言わないでください。
そういわれた方は嫌な気持ちになります。
まとめ
この言葉は、何かを持ったほうがよいと判断したときに用います。
持つようにと命令をしているのではなく、それがあったほうがよいという意味合いです。
何かを持ったほうがよいと思われるけれど、相手がそれを持っていないならば、助言をするとよいかもしれません。