「ご武運を」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご武運を」とは?
はじめに「ご武運を」の意味を解説していきます。
「武運」は「ぶうん」と読みます。
これは、戦場に赴く兵士などに対して「怪我や生命の危険を回避できるような幸運があることを祈ります」との意味が込められた言葉です。
そのため、「ご武運を」だけで止めた場合には、後ろに控えている「祈ります」を濁した表現であると言えます。
また、ここで使われる「武」という言葉は、戦闘などに紐づく言葉です。
そのため、本来ビジネスで使用するは場違いなはずです。
しかし、競争や争いごとはありますので、そこになぞらえて「ご武運を」と比喩的に使用することがあるのです。
「ご武運を」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご武運を」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、競合他社とコンペになったとします。
強豪先は業界最大手の企業で、とても自分たちに勝ち目がない状況でした。
当社のプレゼンテーターは、いつも世話になっている上司です。
このような場面で、あなたは上司に対して、「どうか、ご武運を」と、若干ユーモラスに伝達するとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、「ご武運」という表現が所詮は比喩表現であることです。
戦場も兵士もない状況で使用するわけですから、なかば冗談として使用するのです。
そのことまで含めて、理解しあえる相手にのみ使用するのが、無難と言えるでしょう。
「ご武運を」を使った例文
ここでは「ご武運を」を使った例文を挙げていきます。
この表現は単独での使用も可能です。
ただし、単独で使用する場合は、本来付与されるべき「祈る」という表現を省略したものと考えるのがよいでしょう。
また、例文のように、冒頭に強調表現を付与しても面白い使い方ができます。
・『どうかご武運を』
・『ご武運をお祈り申し上げます』
・『ご武運を祈ります』
「ご武運を」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご武運を」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご武運を」の類似表現
まず「ご武運を」の類似表現について解説します。
「ご武運」は「ご幸運」と言い換えられます。
意味も若干変わりますが、こちらのほうが汎用性の高い表現と言えるでしょう。
「ご武運を」の敬語表現
つぎに「ご武運を」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「武運がありますことを」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご武運を」という表現は、ビジネスを戦場に、相手を兵士に見立てた表現です。
少なくても、ふざけていると思われないような状況で、相手を選んで使用することをおすすめします。