「初心に立ち返る」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「初心に立ち返る」とは?
「初心」は「しょしん」と読みます。
これは訓読みにすると「初めてのこころ」と読めます。
「初めてのこころ」とは、初めて何かをする場合の感情や態度を示します。
初めて何かをする場合には、誰もが失敗を恐れて行動します。
そして、そのような姿勢には、慎重で丁寧になるという良い側面もあるのです。
そのような純粋で慎重な気持ちに戻ることを示して「初心に立ち返る」と表現するのです。
なお、「立ち返る」は「元の状態に戻る」ことです。
そのため、ここで「立ち返る」のは、初心の頃の状態であることが分かります。
「初心に立ち返る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「初心に立ち返る」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが新しい仕事をお願いされました。
しかし、その仕事は新人の頃にやっていた仕事だったのです。
その仕事の担当者が、急遽一週間だけ対応できなくなったためでした。
このような場合には、「初心に立ち返るつもりで頑張ります」と述べるとよいでしょう。
これにより、あなたが仕事に対して素直で純粋な気持ちで取り組むことを、相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、条件を満たしているかに注意が必要です。
本当の意味で初めてであり、未経験の場合には「初心に立ち返る」ことができません。
なぜなら、「立ち返る」ということは、過去に経験済であることが前提になっているからです。
「初心に立ち返る」を使った例文
「初心に立ち返る」を使った例文を挙げます。
例文のように、文章の中に上手に組み入れて使用するとよいでしょう。
・『まるで初心に立ち返るようです』
・『初心に立ち返るつもりで仕事に取り組みます』
・『今度の仕事は、初心に立ち返る気持ちで臨みます』
「初心に立ち返る」の類語や言いかえ
「初心に立ち返る」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「初心に帰る」
「初心に立ち返る」の類語には、「初心に帰る」があります。
「立ち返る」を「帰る」に言い換えても、初めての頃の気持ちに戻ることは同じなため、類語として成立するのです。
「初心を思い出す」
また、「初心を思い出す」も「初心に立ち返る」の類語と言えます。
「思い出す」と「立ち返る」は意味が違う言葉です。
しかし、同じような場面で使用できる、同じような表現だと言えるでしょう。
まとめ
このように「初心に立ち返る」は、「初めてのころの気持ちに戻る」ことを上手に言いかえて表現したフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。