この記事では「初心を思い出す」について解説をします。
「初心を思い出す」とは?意味
最初に思い立ったときの気持ちや、物事を習いはじめたときの気持ちをよみがえらせるという意味です。
「初心」には、最初に思い立ったときの混じりけのない気持ち、物事の習い始めのことを意味します。
「思い出す」は、過ぎ去った事柄の記憶を心によみがえらせるという意味です。
「初心を思い出す」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、最初に何かをやりはじめたときの気持ちを思い出すことを指して用います。
たとえば、上司から部下にこの言葉が述べられることがあります。
部下はこの会社に入って5年目になります。
5年も経てば仕事に慣れるので、気のゆるみが出てきているようです。
言われたことはやるものの、どこかいい加減なところがあります。
しかし、入社した当時からこのようなだったわけではありません。
入社したころは、何事にも慎重に取り組み、真面目な社員でした。
今が不真面目というわけではありませんが、入社したころと比べると真面目さを感じられません。
このような部下に前のような真面目さを取り戻して欲しい、真剣に仕事に取り組んで欲しいと上司が思ったとします。
そのようなときに、「初心を思い出すように」など述べられます。
自分自身に対しても用いることがあります。
最初は、頑張って取り組もう、真面目に取り組もうなど、純粋な気持ちを持っていても、ある事柄を長年続けているその気持ちを忘れてしまいがちです。
最初のころは、目標に向かって真面目に取り組んでいたものの、だんだんと気が緩んでいい加減なところが出てくることが珍しくありません。
そんなときに、「こんなのではダメだ。
最初のころを思い出さなければ」と自分で思ったときに、この言葉を用います。
「初心を思い出す」を使った例文
・『○○を見て初心を思い出す』
・『初心を思い出すようにしている』
「初心を思い出す」の返答や返信例
上司から部下に対して使われた場合は、部下に何か問題がある可能性があるので、何が問題だったのか、どうすればよいのかを考えます。
今の自分の言動を振り返り、改善していく必要がありそうです。
昔のことを思い出しにくいかもしれませんが、最初のころの純粋な気持ちを思い出すように努めてみましょう。
自分自身に対してこの言葉を用いるときは、何か決意をしたとき、このままではダメだと思ったときなどが多いです。
これからの自分のあり方を考えてみるとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、最初のころの混じりけのない気持ちをよみがえらせることについて用います。
最初のころの気持ちを忘れると、気持ちにゆるみが出てしまいがちです。
「初心を思い出す」ことで、純粋な気持ちになって物事に取り組めるようになることでしょう。