「心より期待しております」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「心より期待しております」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「心より期待しております」について解説をします。

「心より期待しております」とは?意味

心の底から待ち望んでいるという意味です。

「心より」は、心から、心の底からという意味です。

「心」には、偽物ではない本当の気持ちという意味があります。

「期待」は、待ち望んでいるという意味です。

「おります」「おる」「ます」をつなげたもので、「おります」の形で用いると「いる」の意の丁寧な言い方です。

「心より期待しております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、誰かが昇進したとき、新事業を立ち上げたとき、手紙やメールのあいさつなどで用います。

「おります」「いる」の丁寧な意なので、目上の人に対して「心より期待しております」と使っても問題ないように感じるかもしれませんが、目上の人に対して述べるのは適切ではありません。

「期待している」という意味の言葉は、上の者から下の者に対して述べるものです。

頑張って欲しいと励ましの意味を込めて用いられます。

下の者から上の者に対して「期待している」と述べるのは、上から目線のように感じられます。

たとえ「おります」と丁寧な表現を用いていても、失礼になるのです。

そのため、目上の人に対して頑張って欲しい気持ちや、励ましの気持ちを伝えるときには「心よりお祈り申し上げます」のような表現をします。

上の立場の者から下の立場の者になら、「期待」という言葉を用いても問題ありません。

その場合は「おります」とはせず「期待している」のような言葉遣いになります。

励ましの言葉を上司からかけられれば、やる気が高まることでしょう。

しかし、期待をかけられすぎるとプレッシャーに感じる人もいるので、相手の性格などに配慮することが大切です。

手紙やメール、スピーチなどでは、この言葉は最後に述べることが多いです。

昇進をした人に対しては、お世話になっていたなら感謝の気持ちも同時に伝えるとよいでしょう。


「心より期待しております」を使った例文

・『今後の活躍を心より期待しております』

「心より期待しております」の返答や返信例

励ましやお祝いの意味で述べられているので、感謝の気持ちを伝えます。

感謝の気持ちを伝えるのは、この言葉が伝えられてからすぐが望ましいです。

大勢の前であいさつをする際に用いられた場合は、返答できないこともあると思います。

その場合は返答しません。

まとめ

この言葉は、昇進した人などに対して励ましや応援の気持ちを込めて用いるものです。

相手に対して期待をしたくなりますが、下の立場の者から上の立場の者に対してこのように述べると失礼になるので、他の表現をするのが望ましいです。