「楚々とした佇まい」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「楚々とした佇まい」とは?
「楚々とした」は「可憐で美しい」ことを示す言葉です。
「楚」という言葉は「若い小枝」のような意味で使われることがあります。
この小さく若々しい様子を表現して「楚々として」と表現するようになったものと推察できます。
また、「佇まい」は「たたずまい」と読みます。
これは「姿、様子」を示す言葉です。
これらのことから「可憐な様子」という意味を、少し技巧的に言いかえたのが「楚々とした佇まい」だと言えるのです。
また、「楚々とし佇まい」という言葉は、ポジティブな表現として使われます。
何かの様子を美しいものとして感じる場合に、「楚々とし佇まい」と表現するのです。
「楚々とした佇まい」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「楚々とした佇まい」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが客先を訪問したとします。
顧客の役員を訪問したのですが、秘書の方が案内してくれました。
その秘書の方は所作が非常にきれいで、誰がみても好ましい人物でした。
このような場合には、「秘書の方の楚々とした佇まいに、私は大変感動いたしました」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の様子が可憐で美しかったことを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合、相手が意味を理解できるかに注意が必要と言えます。
「楚々とした」は普段使われる機会が少ない言い回しです。
相手が言葉の意味を理解できない可能性があるのです。
使う場合は、そのことに注意しながら言葉を選択するべきなのです。
「楚々とした佇まい」を使った例文
「楚々とした佇まい」を使った例文を挙げます。
「楚々とした佇まい」が「可憐で美しい様子」を示す言葉だと理解すれば、文章の中で上手に使えるようになるでしょう。
・『楚々とした佇まいに心を奪われました』
・『私たちが見とれるほど、楚々とした佇まいでした』
・『彼女の楚々とした佇まいが、周囲の多くを魅了しています』
「楚々とした佇まい」の類語や言いかえ
「楚々とした佇まい」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「可憐な様子」
「楚々とした佇まい」の類語には「可憐な様子」があります。
「楚々とした」と「可憐な」は類語ですし、「佇まい」と「様子」も類語と言えるのです。
「清楚なありさま」
また、「清楚なありさま」も「楚々とした佇まい」の類語と言えます。
「清楚」も清く美しい様子を示すポジティブな言葉です。
このことから、同じように使用できる類語だと言えます。
まとめ
このように、「楚々とした佇まい」は、可憐で美しい様子を上手に言いかえたフレーズです。
普段使う機会の少ない言葉ですが、表現の選択肢としておぼえておくとよいでしょう。