この記事では「己に課す」について解説をします。
「己に課す」とは?意味
自分自身に負わせるという意味です。
「己」は「おのれ」と読み、自分自身という意味があります。
「課す」は「かす」と読み、義務や責任などを引き受けさせる、一方的に負わせるという意味です。
「己に課す」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、自分自身に対して義務や責任を負わせることを指して用います。
誰かから義務などを与えられるのではなく、自分で決めて自分で引き受けることにした場合をいいます。
たとえば、今月は売上をここまで目指そうと自分自身で決めたとします。
この目標は、そう簡単に達成されるものではありません。
それでも、それを達成させると強く決めました。
このようなことを指す言葉です。
簡単に達成されるような事柄を自分自身に負わせることには、あまり使用しません。
普段休日は、家でゴロゴロとして過ごしている人にとって、近所のコンビニに飲み物を買いに行くのは面倒に感じることでしょう。
決意をしないと出かけられないかもしれません。
しかし、コンビニに行って飲み物を購入するのは、難しい行動ではありません。
「よし、これからコンビニに行くぞ」と決意するようなことは、この言葉が意味するものではないです。
困難だと思えるようなこと、大きな義務になるものなどについて用いることが一般的です。
「課す」は引き受けさせると受け身な意味を持つ言葉で、一般的には「業務者に課す」「宿題を課す」などの使い方をします。
そのため、自分自身に義務や責任を引き受けさせるときには、「義務を負う」「責任を負う」など別のいい方をすることもあります。
自分自身で決めて、誰にもそのことを言わなければ、達成しなくても周囲の人たちのそのことは知られません。
そのため、引き受けさせた事柄に対する態度がいい加減になってしまいがちです。
そうならないようにするためには、自分自身を律することが大切です。
「己に課す」を使った例文
・『ルールを己に課す』
・『ノルマを己に課す』
「己に課す」の返答や返信例
自分自身の事柄なので、この言葉が会話に登場することは少ないです。
そのため、自分との対話になります。
これを自分が引き受けることができるだろうか、達成するためにどういったことをすればよいだろうか、きちんと取り組めているだろうかなどを、自分自身で考えます。
他人との会話でこの言葉が出てきたときには、無理なものでないかを評価してあげましょう。
自分自身のことを自分ではよく見えていないことがあるので、他人の視点で客観的に判断をしてあげます。
まとめ
この言葉は、自分に責任などを引き受けさせることについて用います。
自分自身で決めたことを、自分自身で達成させていく決意を持っているときに使うことが多いです。