「見識を深める」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「見識を深める」とは?
「見識」は「物事の本質を理解し、的確に判断する能力」を意味します。
これは、類似の言葉である「知識」とはニュアンスが異なります。
「見識」は「知識」よりも、経験に裏打ちされているものであるとの印象が強い言葉になるのです。
そのため、単純にたくさんのことを知っているだけでなく、その知識に基づく的確な判断ができるだけの経験と判断力を有していることを示す言葉なのです。
そして、「見識を深める」と表現した場合には、そのような能力の醸成に役立つ知識や経験を得ることを示すのです。
「見識を深める」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「見識を深める」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが海外赴任していたとします。
それまでは長く国内で仕事をしていましたが、ここ数年は海外で仕事をしていたのです。
このような場合には、「海外赴任したことより、自分でも思いがけずに見識を深める経験ができています」と述べるとよいでしょう。
これにより、あなたが得ているのが知識だけでなく、経験をともなった知識や能力であることが相手に伝わるのです。
この言葉を使用する場合は、他の言葉との使い分けに注意しましょう。
「見識」、「知識」、「学識」など、同じ「識」が付く言葉でも、それぞれに意味が異なります。
状況に応じて、最適な言葉を選択して使用する必要があるのです。
「見識を深める」を使った例文
「見識を深める」を使った例文を挙げます。
例文のように「経験を伴った知識や判断力」のような意味で「見識」を理解すると、文中でも上手に使えることでしょう。
・『見識を深めるために、海外留学は必須と言えます』
・『この経験は、あなたの見識を深めるのに大いに役立つことでしょう』
・『より見識を深めるには、自分の姿勢も大事な要素です』
「見識を深める」の類語や言いかえ
「見識を深める」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「洞察力を磨く」
「見識を深める」の類語には「洞察力を磨く」があります。
「見識を深めるする」ことが経験や知識による判断力を高めることなので、「洞察力を磨く」も同じような意味で使えるのです。
「見識を高める」
また、「見識を高める」も「見識を深める」の類語と言えます。
「見識が高い人」などの表現ができることから、見識には「高める」という表現が使えることが分かるはずです。
まとめ
このように「見識を深める」は、知識や経験を得ることを表現するためのフレーズです。
ビジネスでも新たに経験する場面などで使用できるので、おぼえておくとよいでしょう。