「前回に引き続き」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「前回に引き続き」とは?
はじめに「前回に引き続き」の意味を解説していきます。
「引き続き」の「引き」自体には、あまり意味がないと言えるでしょう。
「前回に続き」としても「前回に引き続き」としても意味が同じことからも、そのことは明白です。
あえて若干の意味があるとすれば、より継続しているさまを形容していると言えるかもしれません。
それではなぜ「引き続き」という表現が好んで使われるのか。
それは言葉のリズムを生みだすのに便利なためです。
たとえば、ビジネスでよく使用される「引き続きよろしくお願いします」から「引き」を除去するとどうでしょうか。
意味は同じでも「続きよろしくお願いします」では、締まりのない文章になってしまうのです。
「前回に引き続き」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「前回に引き続き」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会議の司会者を担当していたとします。
この会議は二回目で、昨日も同じテーマで議論し、結論が出なかったのです。
このような場面で、あなたは「それでは、前回に引き続き、〇〇について議論したいと思います」と、最初に述べるとよいでしょう。
会議の導入の言葉として、前回の会議からの継承性を周囲にアナウンスできるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、冗長表現にならないかです。
「前回に続き」でも十分に意味が通じるところを、あえて「前回に引き続き」とするだけの理由があるのか。
それをしっかり考えて使用することをお勧めします。
「前回に引き続き」を使った例文
ここでは「前回に引き続き」を使った例文を挙げていきます。
例文のように前回と同じ「何か」があれば、その対象に対して汎用的に使用できます。
・『前回に引き続き、同じテーマで議論します』
・『前回に引き続き、ルールに変更はありません』
・『前回に引き続き、様々な人が参加しています』
「前回に引き続き」の類語や敬語での言いかえ
それでは「前回に引き続き」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「前回に引き続き」の類似表現
まず「前回に引き続き」の類似表現について解説します。
「前回に引き続き」は「前回に続き」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「前回に引き続き」の敬語表現
つぎに「前回に引き続き」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「前回に引き続きまして」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「前回に引き続き」という表現は、少し冗長ではありますが、リズム感のあるフレーズです。
文章や会話に取り入れることで、流れをスムーズにする効果もあるので、上手く使いこなしたい表現でもあります。