「先般よりご協力」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「先般よりご協力」とは?
はじめに「先般よりご協力」の意味を解説していきます。
「先般より」は「せんぱんより」と読みます。
これは「現在より前のこと」を表す言葉です。
明確なルールはないものの、同じ意味を持つ「以前」よりも近い過去を示す表現として使用されます。
そのため、ここでいう「先般よりご協力」で示される「協力」は、あまり歴史の長い関係の場合には不適切だと言えるでしょう。
しかし、先に述べた通り、その明確な期間については、何年目から等のルールがあるわけではないのです。
「先般よりご協力」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「先般よりご協力」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、今年度から協業している企業に感謝のメールを送ることになりました。
しかし、うまい表現が見当たらず、あなたは悩んでいたとします。
「先般よりご協力いただいたおかげもあり、今年度は大きく売り上げを伸ばせました」と記載するとよいでしょう。
この例のように、比較的最近生じた協力関係に対して述べる場合に「先般よりご協力」という言葉を使用できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、期間が長い場合です。
例えば創業以来50年以上の協力関係があったとします。
そのような相手に「先般よりご協力」という表現を使ってしまっては、逆に失礼になってしまう事でしょう。
相手との関係性について、特に機関については注意して使用する必要があるのです。
「先般よりご協力」を使った例文
ここでは「先般よりご協力」を使った例文を挙げていきます。
例文のように語尾を変化させることにより、続く文章も変わってきます。
自然なつながりを作れるように、応用して使用するのがよいでしょう。
・『先般よりご協力いただき、ありがとうございます』
・『先般よりご協力いただいたおかげです』
・『先般よりご協力いただきましたこと、誠に感謝いたします』
「先般よりご協力」の類語や敬語での言いかえ
それでは「先般よりご協力」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「先般よりご協力」の類似表現
まず「先般よりご協力」の類似表現について解説します。
「先般より」は「先頃より」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「先般よりご協力」の敬語表現
つぎに「先般よりご協力」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「先般よりご助力」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「先般よりご協力」という表現は、相手の協力をシンプルなフレーズで表した便利なフレーズです。
ただし、相手との関係期間によっては、使用できる場合と使用できない場合があるため、注意する必要あります。