「無作法」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「無作法」とは?
「無作法」は「ぶさほう」と読みます。
これは「作法が無い」ということを意味する漢字で構成されます。
そのため、礼儀や作法に外れることを意味する言葉です。
「作法」は様式に従った言動のことを示すものです。
「作法どおり」とすればルールやマナーに従っていることを示し、「作法に従わない」とすればルールやマナーから逸脱していることを示します。
ここでは「無作法」としていることから「作法が無い」、つまり「ルールやマナーに従っていない」ことを示しているのです。
「無作法」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「無作法」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえばあなたが、緊急対応のために上司に電話することになったとします。
しかし、電話するのは夜の遅い時間でした。
相手に対して申し訳ない気持ち、非常識だと思う気持ちはあれど、どうしても電話せざるをえないのでした。
このような場合には、「このような遅い時間にお電話するのは無作法と存じますが、何卒ご容赦ください」と述べるとよいでしょう。
これにより、マナー違反であることを承知したうえで電話しているということを、相手に上手に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合は、「不作法」との使い分けに注意しましょう。
「無作法」も「不作法」も同じような意味ですが、微妙に違う意味を持つので、使い分けが必要なのです。
「無作法」を使った例文
「無作法」を使った例文を挙げます。
「無作法」が「マナーやルールからの逸脱」を示すものと考えて使用すると、上手に使いこなせることでしょう。
・『無作法とは存じますが、ご容赦ください』
・『無作法極まりないことかと思います』
・『このような無作法は見たことがございません』
「無作法」の類語や敬語での言いかえ
「無作法」の類語や敬語を解説していきます。
「無作法」の類似表現
「無作法」は「不作法」、「不躾」、「失礼」、「無礼」などの類似表現があります。
どれも類似の言葉ですが、それぞれに異なる意味をもつので、上手に使い分けるとよいでしょう。
「無作法」の敬語表現
「無作法」を単体で敬語表現にはできません。
敬語表現にする場合には、語尾などで補う必要があるのです。
たとえば「不作法と存じます」のように動詞部分で表現する手段があります。
まとめ
このように「無作法」は、「ルールやマナーから逸脱していること」を表現するためのフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉として、他の類似表現とあわせて理解しておくとよいでしょう。