この記事では「このような場を設けてくださり」について解説をします。
「このような場を設けてくださり」とは?意味
話し手が当面しているその場面を作ってくれた、といった意味です。
「このよう」には、こんなという意味があります。
「この」は、空間的・心理的に近い人や物、話し手が当面している場面を指す言葉です。
「よう」は姿やありさまを意味します。
「場」は場所、機会という意味です。
「このような場」は、機会という意味で使われることが多くあります。
「設け」は「設ける」の連用形で、あらかじめ用意や準備をする、建物や機関などを作るという意味です。
「くださり」は「くれる」「与える」の尊敬語です。
動詞の連用形に「て」を添えた形につくと、その動作をする人が恩恵を与える意を、恩恵を受ける側から敬意を込めて表すものになります。
「このような場を設けてくださり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手にとって好ましい機会を作ってくれたときに使用をします。
「くださり」の後にはお礼の言葉が続くことが一般的です。
好ましい場を作ってもらえるのは、そうそうあることではありません。
ありがたいことを受けているので、お礼の言葉が続きます。
好ましくない機会を与えられたときには用いません。
「くださる」には、動作をするものが恩恵を与える意が含まれています。
そのため、話し手にとって恩恵にならないようなことを受けた場合には「くださる」を使わないのです。
たとえば、異動をする人がいたとします。
同じ職場の人たちは、この人に大変お世話になったので、感謝を伝えるための会を開くことにしました。
その会を開いてくれたことは、異動をする人にとって大変うれしいことです。
そのとき、会を開いてくれたことにお礼を述べる際、こういった言葉を使います。
インターンシップの際などにも使われます。
「このような場を設けてくださり」を使った例文
・『このような場を設けてくださり、ありがとうございます』
「このような場を設けてくださり」の返答や返信例
どのような場なのかによって、多少返事の内容が変わります。
たとえば、相手をねぎらうような場を作ったときには、ねぎらいの言葉を伝えます。
多くの人に向かって伝えられているときには、返答しないことがあります。
相手はよろこんでいるので、その気持ちをくじくようなことを述べるのは、望ましくありません。
まとめ
この言葉は、話し手にとって望ましい機会を作ってくれたときに用います。
後にはお礼の言葉が続くことが一般的です。
好ましい機会を作ってくれたことはありがたく、恩恵を受けているので、感謝の気持ちを表すことが大切です。