「目を眇める」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「目を眇める」とは?
「目を眇める」は「めをすがめる」と読みます。
「眇める」は「片目を細くする、片目を細くして見る」との意味で使用されます。
この「眇める」という言葉が聞きなれないのには理由があります。
それは、圧倒的に使用機会が少ないからです。
「目を細める」ことはあっても、「片目だけを細める」ような機会はありません。
また、両目で見ることは多くても、片目だけでみる機会はないのです。
さらに、唯一思いつく目の検査などでも、医師が「目を眇めるようにしてください」とは言いません。
これらのことから、一般的には使用されない、珍しい言い回しであることを理解しておくべきなのです。
「目を眇める」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「目を眇める」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社でイベントに参加しました。
そのイベントで、あなたの会社はブースを持ちました。
そこで、新製品のサンプルを展示して来客を待っていたのです。
すると、あるお客様が新製品をじっくり眺めていました。
そして、細部を確認するために、近づいて片目で見ていたのです。
このような場合には「そんなに目を眇めるまでもなく、拡大図がこちらにあります」と案内するとよいでしょう。
これにより、相手が片目で見ている様子を「眇める」という動詞で言いかえできるのです。
この言葉を使用する場合には、分かりにくい言葉だということに注意しましょう。
「すがめる」と音声で聞いても、「眇める」と活字で見ても、すぐに意味を理解できる人は少ないでしょう。
そのようにマイナーな表現であることを認識した上で、使用すべき言葉なのです。
「目を眇める」を使った例文
「目を眇める」を使った例文を挙げます
・『そんなに目を眇めるまでもございません』
・『そこまで目を眇めると、お疲れになるでしょう』
・『目を眇めるようにご覧になっていたので気になりました』
「目を眇める」の類語や言いかえ
「目を眇める」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「片目で見る」
「目を眇める」の類語には、「片目で見る」があります。
この場合は印象が直接的になりますが、分かりやすく一般的な言いまわしになると言えます。
「目を細める」
また、「目を細める」も「目を眇める」の類語と言えます。
こちらは、片目で見るの意味はなくなりますが、表現上で片目を細めることと、目を細めることに大きな違いはないとも言えるのです。
まとめ
このように「目を眇める」は、「片目で見る」ことを意味する珍しいフレーズです。
普段あまり使用しないものなので、使う場合には相手に正しく伝達できるか注意しましょう。