「憂いている」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「憂いている」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「憂いている」という言葉について説明していきます。

「憂いている」とは?

ある状態を良くない、わずらわしい、不快に思うなどの意味で、「不景気を憂いている」「戦争を憂いている」というようなある程度、誰にでも通じるような使い方や、「会議を憂いている」というような個人的な事情に対しても使い方があり範囲が広い言葉と言えます。

「非常に憂いている」という言葉で強調が可能で、「少し憂いている」という使い方もできます。

口語、日常会話で使う言葉と言うよりは新聞などの記事などで意図を伝えたり、ニュースなどで使うことが多くなっています。

「鉄道が工事になるので混雑を憂いている」という使い方は、その人の心情を表すことは出来ますが、会話で発することはないでしょう。

「憂いている」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「課長が最近の売り上げを憂いているらしい」というような、他者から見た感想として使うことが可能な言葉で、この場合は会話で使われることもありえます。

「私は日本の将来を憂いている」と言うような規模の大きな使い方も可能ですが、一般の人が使うケースは少ないでしょう。

ビジネスの場では「憂いてます」としたほうが使いやすくはありますが、それでも使うシーンは多くはなく、どちらかというと地位のある人のほうが使いやすくはあります。

接客において「憂いている」はまず使われず、「入荷の遅れを憂いてます」など状況によっては使うことはありますが、セールスポイントを示すときにはまず使いません。


「憂いている」を使った例文

・『母がここのところの体調の悪化を憂いている』
人の様子を指す際には使いやすい言葉で、この場合は日記などの用例と言えます。

・『首相は国内のコロナウイルスの情勢を憂いている』
この場合も他人から見た様子ということになり、インタビューや記者会見の要旨をまとめた際などに使われます。

・『憂いている場合じゃないですよ』
なにか事態が好転に動きはじめた場合の使い方です。

言葉遣いから近い同僚までは使えます。

「憂いている」の類語や言いかえ

「心配している」「気に病んでいる」「よくないと考えている」「不安を感じている」「つらいと思っている」などが挙げられます。

「憂いている」の敬語表現

本人が使う場合「憂いております」他人を指す場合「憂いておられる」などが挙げられます。

「憂いている」の返答表現

同調するか、そんなに不安がることはないという材料を提示するかになるといえます。

まとめ

憂いているという状況はネガティブなことですが、文章的な表現で使われることが多く、発声して「私は憂いている」という使い方もできなくはないのですが誰でも使える使い方とは言い難いでしょう。