「二の轍を踏む」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「二の轍を踏む」とは?
「二の轍を踏む」は「にのてつをふむ」と読みます。
これは「同じ轍を踏む」を表現したかったものを混同して使用してしまったものと考えられます。
なぜなら、「二の足を踏む」という言い回しはありますが、「二の轍を踏む」という言い回しはないのです。
この「轍」という字は「わだち」とも読みます。
「轍」は車輪により道にできた跡を示す言葉です。
そのため、「轍を踏む」というのは、「車輪の跡」を踏むことです。
これが転じて、「同じ轍を踏む」と使用することで、「同じように失敗すること」を意味して使われるようになりました。
これは先行した失敗した誰かの痕跡を、車輪の轍になぞらえているのです。
「二の轍を踏む」でも同じようなニュアンスのため伝わるには伝わりますが、誤用であることはおぼえておくとよいでしょう。
「二の轍を踏む」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点序文
こちらの記事では、ビジネス上でも見聞きする事がある「稀に見る」の意味や使い方等を、解説致します。
「二の轍を踏む」を使った例文
「二の轍を踏む」を使った例文を挙げます。
例文で使用している「二の轍」は、「同じ轍」と言い換えて使用するとよいでしょう。
・『二の轍を踏むようなことはできない』
・『このままでは二の轍を踏むことになる』
・『私たちが二の轍を踏むとは思わなかった』
「二の轍を踏む」の類語や言いかえ
「二の轍を踏む」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「同じ失敗を繰り返す」
「二の轍を踏む」の類語には、「同じ失敗を繰り返す」があります。
「失敗」の部分は「過ち」や「ミス」などの別な言葉に言いかえても成立します。
ただし、言い換えた場合には「繰り返す」という意味が付与されるので、少し印象が異なることに注意しましょう。
「同じ轍を踏む」
また、「同じ轍を踏む」も「二の轍を踏む」の類語と言えます。
こちらが正しい使用方法ですが、本来の意味である「同じ失敗を繰り返す」を示す場合には、「同じ轍を踏む」を使用するとよいでしょう。
まとめ
このように「二の轍を踏む」は、「同じ轍を踏む」を混同した表現と言えます。
「同じ失敗を繰り返す」ことを意図したい場合は、「同じ轍を踏む」を使用するのが正しいことに注意しましょう。