時間をあらわすときに使う「日々」とは具体的にどのような意味なのでしょうか。
今回は、「日々」の意味と類似表現について解説します。
「日々」とは?
「日々」とは、「1日1日と続く毎日」を意味する言葉です。
「日々」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「日々」という表現が使われるのは「24時間で繰り返される1日が何日も続くとき」です。
1日だけなら「日」ですがそれが何日も続くと「日々」になります。
具体的な期間や日数などの基準はありませんが2日間だけで「日々」と表現することはなく裁定でも3日以上を指して使います。
同じ言葉を重ねることで量や数が増える様子を表すのは日本語でよく見られる用法です。
一人の人出はなく大勢の人は「人々」、ひとつの山でなくたくさんの山がそびえている様子は「山々」、一人の口に上るだけでなく大勢の口に上り噂として広まっている様子を指す言葉は「口々」です。
このように個別のものを表す言葉を重ねることで複数であることや量の多さを表現しますが「日々」も同じく「1日ではない何日もの日」を指しています。
「日々」には「日を重ねる」という意味もあるので基本的には「主観から見て重ねた時間」を意味します。
基本的には過ごした時間に意味や説明すべき内容がありそのために費やされる数日が「日々」です。
具体的な内容はさまざまですが特定の目的のために過ごした数日間が「日々」なので過ごした時間に価値があり時間をかけることに何らかの意味がある場合に「日々」という表現を用います。
ただ単に週間として繰り返しているような場合は「日々」ではなく「毎日」が使われます。
積み重ねていくニュアンスを含むことから「日々」の中でも最初の1日と終わりの1日では状況が変化しています。
成長したり作業が進行していたり新たな発見があったりなど「ルーチンとして繰り返すだけではなく時間を過ごして積み重ねていくことに意義がある毎日」が「日々」のあらわす意味合いです。
「日々」を使った例文
・『大学で研究三昧の日々を過ごす』
・『コンピューターの性能は日々進歩している』
・『難関試験に合格できたのは日々の努力によるものである』
「日々」の類語や言いかえ
・日ごと
「1日1日と続くたび」という意味の言葉です。
日を重ねるたびに様子や状況が変化するときに用いられる言葉で「症状は日ごとに良くなっている」「状況は日ごとに悪くなるばかりだ」といったように一定の期間変化が継続する様子を表します。
時間の単位として1日を一区切りにしていますが必ずしも1日単位で変化するわけではなく、ずっと続く変化の単位として1日を基準にしているに過ぎません。
まとめ
「日々」は文語的な表現なので話し言葉よりも書き言葉でよく使われます。
ビジネスでは挨拶状などによく使われる表現なので正しい意味を知って使いこなせるようになりましょう。