「推移」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「推移」とは?
「推移」は「すいい」と読みます。
これは「状態が移り変わっていくこと」や「状態が変化していくこと」の意味で使用される言葉です。
類似の言葉である「変化」と違う点は、徐々に移り変わっていくニュアンスを含んでいることです。
何かが移り替わる様子を「推移」と表現するのです。
「推移」の「推」は、「推す」と書いて「おす」と読みます。
また、「推移」の「移」を訓読みにすれば「移る」となります。
このことから、状態が移っていく様子を「推移」と言う言葉で表していることが分かるのです。
なお、類似の言葉には「遷移」というものもあります。
こちらも、状態が移り変わっていく様子を表現する、類義の言葉だと言えるのです。
「推移」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「推移」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたの会社で新サービスを開始したとします。
あなたは、サービス利用者の増加傾向を調査する事になったのです。
このような場合には、「利用者の数は、比較的順調に推移しています」と述べるとよいでしょう。
これにより、状態が徐々に移り変わっている様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「推移」の使い方に注意しましょう。
「推移」とは名詞です。
そのため、何かの行動を表現する場合には動詞と組み合わせる必要があります。
たとえば、「推移する」や「推移している」のように使用すると、会話や文中で使用しやすい形にできるのです。
「推移」を使った例文
「推移」を使った例文を挙げます。
例文のように、「推移」が状態の変化を示す言葉であることを理解していれば、文中に自然な形で組み入れる事ができるのです。
・『比較的順調に推移しています』
・『過去にも同じような推移を見せた事例がありました』
・『売上高の推移だけで業績を語ることに意味はありません』
「推移」の類語と敬語での言いかえ
それでは「推移」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「推移」の類似表現
「推移」の類似表現には、「遷移」があります。
「推移」と「遷移」は、状態が移り変わる様子を表現できる、類似の言葉だと言えるのです。
「推移」の敬語表現
「推移」を敬語表現にすることはできません。
これを敬語にするために、組み合わせる言葉で工夫する必要があります。
たとえば「推移しております」とすれば、「おる」という謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「推移」は、状態が移り替わる様子を表す言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。