「異聞奇譚」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「異聞奇譚」とは?
「異聞」は「かわった噂、珍しい話」を意味する言葉です。
「異国」や「異世界」などに利用される「異なる」という漢字と、「聞く」という漢字で構成されていることからも、聞いたことがない話という意味を想像できるのではないでしょうか。
また、「奇譚」も「かわった噂、珍しい話」を意味する言葉です。
こちらも「奇妙」や「奇才」などで使用される「奇」という漢字が使われています。
しかし、「奇譚」の「譚」は、通常あまり使用しない漢字と言えるでしょう。
これは「たん」と読み、「物語」や「はなし」を意味する言葉です。
「英雄譚」という形で使用されたりします。
このことから、「奇譚」は「奇妙な話」のようなニュアンスで使用される言葉だと分かります。
「異聞奇譚」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「異聞奇譚」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが後輩からとても不思議な話を聞いたとします。
それは、後輩が夢に見た内容が、実際に現実の世界で起こり続けているという話でした。
このような場合には、「そんな異聞奇譚を信じるわけがないだろう」と、相手に述べるとよいでしょう。
これにより、相手の話を示して非常に珍しい話であること、にわかには信じがたいことを上手に表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、少し古い言葉であることに気を付けましょう。
活字であればまだ分かりやすいですが、口頭で「いぶんきたん」と言ってもなかなか伝わらないはずです。
使う場合には、注意が必要だと言えるのです。
「異聞奇譚」を使った例文
ここでは、「異聞奇譚」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、珍しい話、不思議な話の意味で使用すると、文中でも上手に使いこなせるでしょう。
・『そんな異聞奇譚を信じるとでも思ったか』
・『そのような異聞奇譚は聞いたことがございません』
・『異聞奇譚の類で多くの人をだましているらしい』
「異聞奇譚」の類語や言いかえ
それでは、「異聞奇譚」を類語や言いかえるとどうなるでしょうか。
「異聞奇譚」
「異聞奇譚」は「珍聞奇聞」が類語と言えるでしょう。
これは「ちんぶんきぶん」と読み、「異聞奇譚」と同じく珍しい話を意味する言葉です。
ただし、「聞く」という字に偏った表現になっているので、印象の違いがある事には留意しましょう。
「聞いたことのない話」
また、「聞いたことのない話」も「異聞奇譚」の類語と言えるでしょう。
こちらは平易に表現しただけではありますが、「異聞奇譚」と同じように使用できる言葉と言えます。
まとめ
このように、「異聞奇譚」は「かわった噂」や「珍しい話」などを意味するフレーズです。
上手に使えば適切な表現として使用できるので、おぼえておくとよいでしょう。