この記事では「もたらされる」について解説をします。
「もたらされる」とは?意味
何かが持ってこられる、好ましくない状態が生じるという意味です。
「もたらす」と「られる」をつなげた言葉になります。
「もたらす」には、2つの意味があります。
ひとつは、持ってくるです。
「良い知らせをもたらす」のような使い方をします。
持ってくるものは、知らせのような形のないものを指すことが多いです。
もう一つは、好ましくない状態を発生させるです。
「災害をもたらす」のような使われ方をします。
この場合は、災害という好ましくない事態を発生させたという意味になります。
「られる」は受け身の意です。
「花が捨てられる」というと、花というものが自発的にゴミ箱に入ったのではなく、誰かが捨てるという行為をしていることを表します。
花は捨てるという行為を受けています。
「もたらされる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かの知らせが持ってこられたときや、好ましくない事態が発生したときに用います。
ある企業が、他社との交渉をしています。
非常に大きなもので、この交渉が成功するかによって、企業のこれからのことが大きく変わってきます。
この交渉は別の場を設けて行われており、交渉に参加していない者たちは、結果を聞くことを自社で待っています。
すると、電話がかかってきました。
電話は交渉に出ていたものからです。
何と、交渉に成功したという知らせだったのでした。
大きな事柄なので、交渉に成功したことはうれしいことでしょう。
このことを「吉報がもたらされる」といいます。
受け身の表現なので、自発的に何かをすることには用いず、誰かや何かから何かを受ける場合をいいます。
この表現は敬語ではないので、目上の人に対して話す場合には、丁寧な表現をするようにします。
「もたらされました」など語尾の部分を丁寧にすると、目上の人に対して述べても失礼ではありません。
「もたらされる」を使った例文
・『社員にもたらされる』
・『ある現象がもたらされる』
「もたらされる」の返答や返信例
何かの事態が発生したときに用いられることが多くあります。
それは、うれしい事柄かもしれないし、好ましくない事柄かもしれません。
どういった事柄が生じたのかに耳を傾け、そして今後のことを考えます。
うれしい事柄なら、それを持ってきてくれた人とともに喜ぶとよいでしょう。
好ましくない事態の場合には、よい方向にもっていくための対策を考えます。
まとめ
この言葉は、何かを持ってくること、何かが生じることを指して用います。
よい知らせが持ってこられる、ある事態が発生するなど、ビジネスシーンで用いられています。