「木造大工」と「型枠大工」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「木造大工」と「型枠大工」の違い 職業の違い

同じ大工でも「木造大工」「型枠大工」ではどう違うのでしょうか。

今回は、「木造大工」「型枠大工」の違いについて解説します。

「木造大工」とは?

「木造大工」とは、「木材を用いて住宅や施設などを作り上げる大工」です。

工具を使って建物を立てたり修理したりする仕事を「大工」といいますが、一口に大工と言っても仕事内容はさまざまで各専門分野に分かれて活躍しています。

「木造大工」とは「大工の中でも木造建築を専門に手がける大工」を指します。

日本の住宅の多くは木を材料に使った木造建築ですが、木造の建物は「木造大工」によって立てられています。

加工され現場に運ばれてきた柱や梁用の木材を設計図通りに組み上げて建物を建てるのが「木造大工」の役割で、かんなで表面を削ったり継ぎ手を削ったりなど現場で木材を加工して指示通りに施工します。

「型枠大工」とは?

「型枠大工」とは、「型枠を使ってコンクリートを整形する大工」です。

現代建築では耐久性に優れる建築材料としてコンクリートが多用されています。

高層ビルや大型施設などはもちろん一般の住宅によく見られる木造建築においても住宅を支える土台となる基礎にはコンクリートが使用されています。

コンクリートは水を加えてよく練ってから方に流し込み時間が経過することで硬化します。

理想通りの形に仕上げるために使われるのが合板などを使った専用の「型枠」です。

「型枠大工」は図面通りに型枠を組み上げてそこにコンクリートを流し込み成形します。

住宅の基礎やビルなどコンクリートが使われる現場には欠かせない存在です。

単純に見える作業ですが流しこむ時に空気が入ったり村があったりすると想定する強度がでなくなってしまうため高い技術が要求されます。

見た目の美しさだけではなく安全性にも直結する重要な役割を担う縁の下の力持ちが「型枠大工」です。


「木造大工」と「型枠大工」の仕事の違い

「木造大工」「型枠大工」では「扱う建材」が違います。

「木造大工」が木材を扱うのに対し「型枠大工」はコンクリートを扱います。

型枠として使われる合板の加工や設置も「型枠大工」の仕事ですがあくまでもコンクリートを図面通りの形に施工するための作業です。

「木造大工」と「型枠大工」の仕事の違い(給料面の考察)

「木造大工」の平均年収は350~500万円、型枠大工の平均年収は300~450万円です。

どちらも雇われて働く人の平均年収なので独立して棟梁や親方になると収入はさらに上がります。

組織を持たない一人親方でも技術があれば仕事の依頼は絶えません。

優秀な人なら一人親方として1000万円近い年収を稼ぎます。

まとめ

同じ大工でも「木造大工」「型枠大工」では仕事内容がまったく異なります。

担当する作業が異なるため同じ現場で働いていながら一度も顔を合わせないこともあります。

将来建設業に進みたいと考えている人はそれぞれの仕事内容を比較して進むべき道を判断してください。