「臨床検査技師」と「臨床工学技士」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「臨床検査技師」と「臨床工学技士」の違い 職業の違い

同じ臨床という言葉が用いられる「臨床検査技師」「臨床工学技士」

これら2つ職業にはどのような違いがあるのでしょうか。

「臨床検査技師」とは?

「臨床検査技師」の主な仕事は様々な検査です。

血液検査から尿検査、生理検査、病理細胞検査、微生物検査など、医師からの指示のもとで様々な検査業務を請負います。

ただし、これら検査に対し直接患者さんに接し採血などの医療行為は行いません。

あくまでも、医師や看護師が採取したものを検査するものとなります。

「臨床検査技師」は国家資格です。

専門学校や短大、大学などに進み臨床検査技師養成課程を受けたのち、国家試験に合格することで「臨床検査技師」として働くことが可能となります。

その合格率は80%前後です。

「臨床工学技士」とは?

「臨床工学技士」の主な仕事内容は生命維持装置の操作や管理です。

人工呼吸器をはじめ、人工心肺装置、血液透析装置など高度医療機器となる生命維持装置を医師の指示のもと操作するものとなります。

いつでもトラブルなく使用することができるように日ごろは、これらの装置の保守点検も任されています。

また、勉強会などでこれらの装置の正しい使い方などを指導することもあります。

「臨床工学技士」は国家資格です。

専門学校や短大、大学などに進み臨床工学技士養成課程を受けたのち、国家試験に合格することで「臨床工学技士」として働くことが可能となります。

その合格率は80%前後です。


「臨床検査技師」と「臨床工学技士」の仕事の違い

同じ医療に関する国家資格となる「臨床検査技師」「臨床工学技士」ですが、その仕事内容には大きな違いがあります。

まず、共通点として、医師や看護師ではないため一切の医療行為は行えません。

そのうえで、「臨床検査技師」は医師の指示のもと、血液検査や尿検査など様々な検査業務を行います。

医療現場において検査のプロが「臨床検査技師」なのです。

一方、「臨床工学技士」は医師の指示のもと、人工呼吸器や血液透析装置などの生命維持装置の操作や管理を行います。

医療現場において医療機器のプロが「臨床工学技士」となります。

どちらも異なる国家資格ですが、どちらも取得することも可能です。

「臨床検査技師」と「臨床工学技士」の仕事の違い(給料面の考察)

同じ病院内・同条件で働くのであれば、給与面においてさほど大きな違いはありません。

ただし、正社員の採用が多いのは「臨床工学技士」となります。

「臨床検査技師」の場合、3年から5年の任期制になることも少なくありません。

そのため、雇用形態で比較すると「臨床工学技士」の方が安定職となります。

まとめ

以上が「臨床検査技師」「臨床工学技士」の違いです。

同じ医療現場で働くスタッフであっても以上のように大きな違いがある職種となります。