この記事では、「既にご存知でしたらご放念ください」の意味を分かりやすく説明していきます。
「既にご存知でしたらご放念ください」とは?意味
「既にご存知でしたらご放念ください」は、「相手に送った情報を既に知っている様ならば、この件は忘れて欲しいと伝える丁寧な表現」という意味です。
その事柄について忘れるのではなく、自分が情報を送ったことを忘れて欲しいという意味です。
「放念」は日常で耳慣れない言葉ですが、ビジネスでは「忘れてください」という意味でよく使われます。
「失念」は「うっかり忘れること」という良くない意味ですが、「放念」は「知っていてそのままにする」という意味です。
「既にご存知でしたらご放念ください」の成り立ち
「既にご存知でしたらご放念ください」は「既に+ご存知+でしたら+ご放念ください」で成り立っています。
「既に」は「ある動作が過去に行われていたこと」という意味、「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「存知」は「よく知っていること」という意味、「でしたら」は丁寧語「です」の連用形に仮定の助詞「たら」が付いた連語、「ご」は尊敬の接頭辞、「放念」は「気に掛けないこと」という意味、「ください」は「くれ」の尊敬語です。
尊敬語と丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「既にご存知でしたらご放念ください」の言葉の使い方や使われ方
「既にご存知でしたらご放念ください」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『この件に関して、既にご存知でしたらご放念ください』
ある情報を相手に送り、もし既に知っているようならば忘れて欲しいと伝える時に使われます。
『イベントの会場が変更になっておりますが、既にご存知でしたらご放念ください』
イベント会場が変更になっていることに対して、既に知っている様ならば気にしないで欲しいと伝えています。
当然主催者から連絡があることを前提に使われます。
「既にご存知でしたらご放念ください」の類語や言いかえ
「既にご存知でしたらご放念ください」の類語や言いかえは以下の通りです。
「既にご存知でしたら本メールはお読み捨てください」
「お読み捨てください」は「読んで放っておいてください」という意味で、メールを無視して構わないと伝えています。
「既にご存知でしたらお見捨て置きくださいませ」
「お見捨て置き」は「読んでそのままにしておく」という意味で、返信不要である時に使われます。
まとめ
今回は「既にご存知でしたらご放念ください」について紹介しました。
「既にご存知でしたらご放念ください」は「既に知っているようならば無視して欲しいと伝える時に使われる丁寧な表現」と覚えておきましょう。