この記事では、「ご注意いただけますと幸いです」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ご注意いただけますと幸いです」とは?意味
「ご注意いただけますと幸いです」は、「相手にある事柄について気に留めて欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。
事故や災難に遭う可能性が高い場合や、作業する上での決まりがある時などに使われます。
「幸いです」を使うことで「注意してもらえると嬉しい」と相手を敬う意味が強くなります。
取引先の人やかしこまった場面で使える非常に丁寧な表現で、文法的にも間違いはありません。
ただし、会話で使うと回りくどく感じられるので、ビジネス会話としてはもう少し口語調にしても良いでしょう。
「ご注意いただけますと幸いです」の成り立ち
「ご注意いただけますと幸いです」は「ご注意+いただけます+と+幸いです」で成り立っています。
「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「注意」は「悪いことが起こらないように警戒すること」「気をつけること」という意味、「いただけます」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形「いただける」の丁寧語表現、「と」は助詞、「幸いです」は「幸いだ」の丁寧語で「嬉しく思います」という意味です。
尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「ご注意いただけますと幸いです」の言葉の使い方や使われ方
「ご注意いただけますと幸いです」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『工場見学に当たり、下記の点にご注意いただけますと幸いです』
工場見学する際に、ヘルメットやマスクなどを見に付ける規程があることを伝える時に使われます。
『資料に枚数制限がございますので、ご注意いただけますと幸いです』
会議やプレゼンの資料を作成する際に、枚数が定められていることを伝える時に使われます。
「ご注意いただけますと幸いです」の類語や言いかえ
「ご注意いただけますと幸いです」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご注意のほどよろしくお願い致します」
「~のほど」は断定を避ける意味があり、相手に注意させるという強制的な意味を和らげています。
「ご注意願えますでしょうか」
ビジネスの会話やメールなどでは、こちらの方がスッキリと伝わり易くなります。
「ますでしょうか」は二重敬語にあたりますが、「ご注意願えますか」ではストレート過ぎる為にクッション効果として使われています。
慣習的に使われている表現で、必ずしも間違いとはなりません。
まとめ
今回は「ご注意いただけますと幸いです」について紹介しました。
「ご注意いただけますと幸いです」は、「相手に気に留めて欲しいとお願いする時の非常に丁寧な表現」と覚えておきましょう。