「舞台機構調整技能士」と「PAエンジニア」の仕事内容や給料面の違いについて詳しく解説していきます。
「舞台機構調整技能士」とは?
「舞台機構調整技能士」とは、「コンサート会場・劇場(ホール)などで、音響・照明・吊り物・小道具などの舞台を構成する各種の仕組みを調整することができる専門的技能を持っていることを証明する国家資格」のことです。
「舞台機構調整技能士」の専門資格を取得しておくことで、「PAエンジニア」として採用されやすくなったり資格手当がついたりすることがあります。
「舞台機構調整技能士」には1級~3級の種類があり、受験資格認定校の専門学校・短大などに行っていない場合は、3級でも「6ヶ月以上の実務経験」がないと受験資格が得られません。
「PAエンジニア」とは?
「PAエンジニア」とは、「コンサートホールやライブハウス、劇場などで、音響を最適な状態に調整する仕事・職業名」のことです。
「PAエンジニア」は、「舞台上の音響を台本や会場の特徴(広さ)、顧客の聴覚を想定して、もっとも効果的な状態に整えるための仕事」なのです。
「PAエンジニア」は実際の仕事場面では、コンサートホールなどの中央奥に設置されているPA卓のコンソールを操作して音の調整を行います。
「PAエンジニア」はシンプルに「音響エンジニア」と呼ばれることもあります。
コンサートやライブ、演劇を最高の音質で成功させるために欠かせない役割を果たす仕事です。
「PA」は「パブリック・アドレス(公衆伝達)」を意味する略語です。
「舞台機構調整技能士」と「PAエンジニア」の仕事の違い
「舞台機構調整技能士」というのは国家資格の名前であり、「PAエンジニア」はコンサートホールなどの音響を最適な状態にアジャストする職業(仕事)の種類を意味している違いがあります。
「PAエンジニア」として働いている人が一定の実務経験を積んでから、「舞台機構調整技能士」の試験を受けてこの専門資格を取得することがあります。
そのため、両者に仕事内容そのものの違いはないことも多いのです。
ただし「舞台機構調整技能士」という専門資格の仕事には、「音響調整以外の照明器具や各種道具や仕組みの取り扱い」も含まれている点は違いとして指摘することができます。
「舞台機構調整技能士」と「PAエンジニア」の仕事の違い(給料面の考察)
「PAエンジニア」はコンサートやライブなどの音楽活動に携わりたい若い人たちが目指すことの多い仕事であるため、雇用形態が不安定あるいは単発(スポット)の非正規雇用も多くなります。
「PAエンジニア」にはいろいろな給与形態(報酬の支払い方式)があるため、平均年収は出しにくいのですが、概ね約200~400万円のレンジになります。
アルバイト的な雇用だとそれより低くなりますが、「舞台機構調整技能士」の国家資格を持つことで追加の手当が支給されて給料はアップしやすくなります。
まとめ
「舞台機構調整技能士」と「PAエンジニア」の違いを徹底的に説明しましたがいかがでしたか?「舞台機構調整技能士」と「PAエンジニア」の違いを詳しく調べたいときは、この記事の解説を参照してみてください。