この記事では、「お含みおきいただけますと幸いです」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お含みおきいただけますと幸いです」とは?意味
「お含みおきいただけますと幸いです」の意味は以下の通りです。
1つ目は「その様な事情があると分かって下されば嬉しく思います」という意味で、相手に対して何らかの事情を説明して理解を求める時のへりくだった表現です。
2つ目は「その様なことを心に留めて下されば嬉しく思います」という意味で、特に大きな問題はないが、もしかしたら何らかの影響が出るかもしれないので先に知っておいてもらいたい時のへりくだった表現です。
上記に共通するのは「知っておいて欲しい」という意味です。
「お含みおきいただけますと幸いです」の概要
「お含みおきいただけますと幸いです」は「お」+「含みおき」+「いただけ」+「ます」+「と」+「幸い」+です」で成り立っています。
「お」は尊敬の意味の接頭辞、「含みおき」は動詞「含みおく」の連用形で「心に留めておく」「ある状況を考慮に入れる」「念頭におく」という意味、「いただけ」は動詞「いただく」の連用形で「~してもらう」の謙譲語、「ます」は丁寧語、「と」は助詞、「幸い」は「その人にとって望ましく、ありがたいこと」という意味、「ます」は丁寧語です。
相手に対して、ある状況を考慮したり、心に留めてもらえれば、自分達にとって望ましくありがたいことであるということを、とにかく丁寧にした言葉です。
あまりに丁寧なので、若い人には言っている意味が伝わらないこともあります。
「お含みおきいただけますと幸いです」の言葉の使い方や使われ方
「お含みおきいただけますと幸いです」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『こちらの商品は一度開封してしまうと交換致しかねることを、お含みおきいただけますと幸いです』
生ものなどを一度開封してしまうと、不満があっても返品できないことを最初からよく理解してくださいという意味で使われています。
『本日は天候不良の為に、所要時間が延びる可能性がありますことをお含みおきいただけますと幸いです』
飛行機や船などで、天候が悪い為に到着するまで通常より時間がかかるかも知れないことを、念頭に入れておいて下さいという意味で使われています。
「お含みおきいただけますと幸いです」の類語や言いかえ
「お含みおきいただけますと幸いです」の類語や言いかえは以下の通りです。
「あらかじめご了承願います」
「あらかじめ」は「前もって」という意味、「ご了承」は「納得して受け入れること」の敬語表現で、「前もって納得して受け入れてください」という意味のすっきりとした表現です。
「ご理解を賜れれば幸いです」
「ご理解」は「筋が分かること」の敬語表現、「賜る」は「もらう」の謙譲語、「れば」は仮定の助詞で、「よく分かってもらえればうれしいです」という意味なります。
まとめ
今回は「お含みおきいただけますと幸いです」について紹介しました。
「お含みおきいただけますと幸いです」は「相手に事情を分かって欲しい時のへりくだった表現」と覚えておきましょう。