「通常通り」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「通常通り」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「通常通り」について、その意味や使い方や、言い換え等を分かりやすく説明します。

「通常通り」とは?意味

「通常通り」「いつも通り」を意味する言葉として、日常でもビジネスシーンで使われることの多い言葉です。

この言葉は、「通常」「通り」に分解できます。

ここで「通常」は、辞書で調べると、「特別の事情がなく、いつも通りであること」を意味すると記載されています。

一方の「通り」には色々な意味がありますが、その中の一つに「そのままであること」の意味が記載されています。

従って、この二つの言葉を繋ぐと、「通常通り」とは、「特別の事情がなく、いつも通りであることが、そのままであること」と妙な意味になってしまいます。

これは「通常」「いつも通り、そのまま」と言う意味合いがあるのに、そこにさらに「通り」を重ねているために生じているのです。

すなわち、「通常通り」は、いわゆる重複語で、本来は正しい日本語とは言えない言葉なのです。

「通常通り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「通常通り」の言葉は、ビジネスにおいては「通常通り営業しています」や、「少し荒天ですが、電車は通常通り運行されていました」などと、先に説明した様に「特別の事情がなく、いつも通りであること」の意味で使われています。

しかし、先に説明した様に、「通常通り」は重複言葉で本来は間違った日本語です。

余りにも広く使われているので、誤りだと指摘する人は少ないかも知れませんが、ビジネスシーンで使用する際には、重複言葉とならない言い換えをした方が良いと言えます。

先の例文なら、「平常通り営業しています」「少し荒天ですが、電車はいつも通り運行されていました」等に、言い換えた方が良いと言えます。

ちなみに、ビジネスメールでしばしば使われている「各位殿」も、「各位」だけで敬称を表すので、ここにさらに「殿」を付けるのも重複言葉に当たり、間違えた日本語なので、こちらも注意しましょう。


「通常通り」を使った例文

「通常通り」は間違った表現ですが、そのまま例文を挙げます。

正しくは、「平常通り」「いつも通り」に言い換えて使って下さい。

・『あの店は、今日は通常通り営業しています』
・『国内線に遅れはなく、通常通りの運行です』
・『本日は部長は出張中ですが、定例会議は通常通り行います』

「通常通り」の言い換え

「通常通り」は誤った表現なので、言い換えた言葉を使った方が無難で、「平常通り」「いつも通り」と、言い換えると良いでしょう。

まとめ

「通常通り」は、「特別の事情がなく、いつも通りであること」の意味で使われていますが、これは重複語で、間違った日本語表現です。

「通常通り」は間違いだと指摘されることは少ないかも知れませんが、誤った日本語なので「いつも通り」「平常通り」と言い換えた方が無難です。