「おいでください」の意味と使い方を解説していきます。
社会人としての教養を身に付けていきましょう。
「おいでください」とは?
「おいでください」とは「来てください」の改まった言い方です。
目上の方に「足をお運びください」と伝えたいときに用います。
本社が移転したので取引先の方にいつでもお越しくださいと言いたいとき、打ち合わせで時間を指定したい場合など、幅広いシーンで利用されています。
もともと「おいで」は「御出で」と書きます。
相手がこちらに来ること、こちらに行くことを敬う尊敬語です。
知っていると便利な言い方です。
「おいでください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「おいでください」は尊敬語のため、自分より目上の方に対して問題なく使えます。
ただこの言葉をより丁寧に変化させようとすると、かえって失礼なフレーズになるので注意したいです。
例えば「おいでになられてください」というと、「おいでになる」と「られる」のダブルの敬語になります。
二重敬語の扱いになってしまい、敬いたい心がどこかに消えてしまいます。
シンプルに「おいでください」で通じるので、心得ておきましょう。
「おいでください」を使った例文
・『新しいビルが完成いたしました。近くにお越しの際は、ぜひおいでください』
・『明日は14時においでください。よろしくお願いいたします』
・『受付を済ませたあと、5階の面接会場までおいでください』
「おいでください」の類語や敬語での言いかえ
「おいでください」の似た表現に「お越しください」もあります。
「お越しになる」というのは「来る」の尊敬語です。
そのため相手がこちらに来るとき「おいでください」の代わりに使えます。
「おいでください」の類似表現
「おいでください」の似た言葉には「いらしてください」もあります。
「いらっしゃる」という尊敬語の変化した形です。
柔らかい言い方になるので、親しみを込めたい場合はこちらを活用していきましょう。
「おいでください」の敬語表現
「おいでください」を丁重に言いたい場合は「ご来訪ください」や「ご来訪お待ちしております」と言いかえます。
取引先やお客様に、こちらに足を運んでもらうときに使えます。
「おいでください」の返答や返信例
「おいでください」と先方から言われたら、お誘いしてくれた方にお礼と承知した旨を伝えていきましょう。
「承知いたしました。
明日の14時に伺います」や「ご連絡ありがとうございます。
来週の金曜日にお伺いいたします」がひとつの例です。
敬語のキャッチボールをおこない、いい関係を築いていきましょう。
まとめ
「おいでください」の正しい意味と使い方をレッスンしました。
「おいでください」は相手に来てほしい場合につかう尊敬語です。
「おいでになられてください」は間違い言葉なので留意しておきましょう。
適切な言い方を知って、ビジネスチャンスを掴んでください。