この記事では、「お越し頂かなくても結構です」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お越し頂かなくても結構です」とは?意味
「お越し頂かなくても結構です」は「目上の人に対し、こちらまで来る必要はないと伝える時の丁寧な表現」という意味です。
最近はリモート会議やオンライン申請などが導入される様になり、いちいち出かけて話したり、書類を受け渡す必要がなくなりました。
「結構です」は「必要ありません」というう意味ですが、相手を拒絶するニュアンスがあるので失礼だと思う人もいます。
この場合は「お越しいただかなくても差し支えございません」に言い換えた方が良いでしょう。
「お越しいただかなくても差し支えございません」の成り立ちや使われるシーン
「お越しいただかなくても差し支えございません」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「お越しいただかなくても差し支えございません」の成り立ち
「お越しいただかなくても差し支えございません」は「お越し+いただかなくても+差し支えございません」で成り立っています。
「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「越し」は「越す」の連用形で「行く」「来る」の意の尊敬語、「いただかなくても」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の未然形に否定の助動詞「ない」、仮定の助詞「ても」が付いた連語、「差し支えございません」は「差し支えない」の丁寧語「差し支えありません」を更に丁寧にした表現で、「都合の悪い事情はない」という意味です。
尊敬語と謙譲語、丁寧語が使われていますので、目上の人に使えます。
「お越しいただかなくても差し支えございません」が使われるシーン
「お越しいただかなくても差し支えございません」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、オンラインや郵送などで事が足りる時です。
2つ目は、非常に形式的なイベントで、重要な発表などはない時です。
3つ目は、既に相手の役割は終わっていて、いても時間も無駄になる時です。
「お越しいただかなくても差し支えございません」の言葉の使い方や使われ方
「お越しいただかなくても差し支えございません」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『来週の会議はリモートで行いますので、お越しいただかなくても差し支えございません』
リモート会議なので、わざわざ集まる必要がない時に使われます。
『書類を郵送していただければ、お越しいただかなくても差し支えございません』
書類は全て郵送が可能で、わざわざ提出しに出向く必要はない時に使われます。
「お越しいただかなくても差し支えございません」の類語や言いかえ
「お越しいただかなくても差し支えございません」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご足労には及びません」
「ご足労」は、「相手がわざわざ足を運んでこちらに来ること」という意味、「及びません」は「及ばない」野丁寧語で「~する必要はない」という意味です。
まとめ
今回は「お越しいただかなくても差し支えございません」について紹介しました。
「お越しいただかなくても差し支えございません」は、「相手にこちらまで来る必要はないと伝える時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。