「とのことです」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「とのことです」とは?
「とのことです」は、誰かの発言を引用する場合に使用できる言葉です。
たとえば誰かが、「明日は会社を休む」と言っていたとします。
そしてあなたが、そのことを事前に聞いていたとします。
これを第三者に伝える場合に「明日は会社を休むとのことです」と表現できるのです。
このことから、この言葉を使用する場合には、登場人物が三人存在すると分かります。
それは、自分、話している相手、引用もととなる発言をした誰かです。
これらの事から分かるのは、自分の発言に対しては使用できない事です。
また、話しかけている相手に対しても使用できません。
その場にいない誰かの発言を引用する場合にのみ、「とのことです」を使用できるのです。
「とのことです」のビジネスでの使われ方、使うときの注意点
それでは「とのことです」のビジネスでの使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社に出社していたとします。
しかし、あなたの先輩は出社していませんでした。
部長が、先輩が出社していない理由をあなたに尋ねてきました。
そして先輩からは、電話で本日休む旨の連絡があったのでした。
このような場合には、「本日は、会社を休むとのことです」と部長に返答するとよいでしょう。
これにより、先輩は「休む」と言っていたことを、部長に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合は、引用元の相手が不在であることに注意しましょう。
その場にいる相手の発言を引用する場合には、使用しない言い回しなのです。
また、使う場合には、自分と相手以外の第三者の発言を引用するように、注意するとよいでしょう。
「とのことです」を使った例文
ここでは「とのことです」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、誰かの発言を引用する目的で「とのことです」を使用すると、上手に使いこなせることでしょう。
・『本日はお休みされるとのことです』
・『今日の株価は予測不能とのことです』
・『明日は一日中雨とのことです』
「とのことです」の類語と敬語での言いかえ
それでは「とのことです」の類語と敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「とのことです」の類似表現
「とのことです」の類似表現には、「のようです」や「ということです」が挙げられます。
誰かの発言などを引用する表現として、同じように使用できる言葉だと言えます。
「とのことです」の敬語表現
「とのことです」を敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「とのことでございます」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「とのことです」は、誰かの発言を引用する場合に便利な「言い回し」です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、上手に活用することをお勧めします。