この記事では「ご面倒でなければ」について解説をします。
「ご面倒でなければ」とは?意味
迷惑でなければといった意味です。
お願いや依頼をするときのクッション言葉です。
「ご面倒」は「面倒」に「ご」をつけた言葉です。
「面倒」には、手間がかかったり、簡単ではなかったりして、できれば避けたいという意味があります。
「ご」は他人の行為や持ち物を表す語について、その人に対する尊敬の意を表したり、他人に及ぶ行為について、その行為が及ぶ相手を敬う意を表したりするものです。
「な」は「ない」のことで否定の意があります。
この場合は面倒を否定しています。
「ば」は仮定の条件を表します。
「雨であれば中止」という場合だと、雨が降ることを仮定の条件とし、そうであるなら中止をするという意味になります。
「ご面倒でなければ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、お願いや依頼をするときのクッション言葉として使用をするものです。
素早く物事を伝えるなら、余計な言葉は述べない方がよいでしょう。
しかし、いきなりお願いや依頼などをすると、聞き手は不快に感じることがあります。
不快な気持ちにさせてしまうと、受けてくれる依頼も断られてしまうことが考えられます。
相手を不快にさせないために用いるものがクッション言葉です。
一言添えるだけで印象が柔らかくなり、相手を気遣う気持ちが伝わりやすくなります。
この言葉は、この形で使用をしても目上の人に対して失礼ではありません。
「面倒」に「ご」をつけて相手を敬っています。
「ご迷惑でなければ」「差し支えなければ」などのいい方もできます。
「~ば」の後には、お願いや依頼の言葉が続きます。
たとえば、見積もりを出して欲しい、電話をかけてきて欲しいなどです。
目上の人に対して使用をする言葉なので、コピー取りやお茶汲みなどのお願いをするときには用いません。
こういった仕事は目上の人に対してお願いしないものです。
「ご面倒でなければ」を使った例文
・『ご面倒でなければ、見積もりを出していただけませんか』
「ご面倒でなければ」の返答や返信例
何かのお願いや依頼をしてきているので、それに対して返答をします。
できない場合は「面倒だから」という理由で断るのではなく、できればやりたいけれど今は無理といった、どうしても都合がつかないのだ、引き受けたい気持ちはあるのだということが伝わるような断り方をするとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、お願いや依頼をするときのクッション言葉として使われるものです。
いきなり頼みたいことなどを述べるよりも、このような言葉を一言添えた方が印象がよくなります。
そして、相手を気遣う気持ちが伝わります。