みなさんは、ビジネスシーンで「お時間を作っていただき」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、言い回しや言い換えについて詳しく解説していきます。
「お時間を作っていただき」の意味とは?
「お時間を」は、丁寧表現の接頭語「お」が付いていることから、相手の時間について述べていることが分かります。
「作っていただき」は、「いただき」というへりくだった言い方になっていますので、相手に「何かを用意してもらう、こしらえてもらう」といった意味合いがあります。
つまり「お時間を作っていただき」は、相手に対し、目的のために時間を用意してもらうことをお願いした言葉です。
「お時間を作っていただき」の使い方と注意点
ビジネスシーンにおいて、「お時間を作っていただき」は、相手に何かを用意してもらう時、あるいは、手助けをしてもらう時にお願いする言葉として、とてもよく使われています。
“時間”は、人それぞれの使い方がありますが、1日24時間であることは共通です。
また、その人の人生が“無限ではない”ということは、その人に与えられた時間は“有限である”と言えます。
つまり、この世の中にある価値の中で、“時間”はとても高価であることが分かります。
そんな“時間”を相手に用意してもらうのですから、並みの理由や言葉でお願いするのは失礼というものです。
では、相手に「時間を作っていただく」には、どのようなお願いの言葉や表現が良いのでしょうか。
「お時間を作っていただき」の言い回しや言い換え
ビジネスシーンで、「お時間を作っていただき」を使ったいくつかの場面を見ながら、表現について考えてみましょう。
・「お時間を頂戴し」
「作っていただき」を「頂戴し」と言い換えた表現です。
「いただく」と「頂戴」は同じ意味を持つため、かしこまった場面での言い方として、とてもよく使われている言葉です。
・「お時間を割いていただき」
「割く」は「さく」と読み、「一部を分けて共有する」といったニュアンスがあります。
ですから、「相手の時間の一部をこちらにもらう」という意味合いになります。
貴重な時間を分けてもらうのですから、この後に続ける言葉も慎重に選び、丁寧にお願いをしなければいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「お時間を作っていただき」は、相手の貴重な時間をこちらの要望のために使ってもらうお願いをする時の言葉です。
相手には相手の時間の使い方があり、“有限”である時間を他人と共有するには、その価値に見合った理由が必要です。
どのような言葉と表現であれば、その貴重な時間を作っていただけるのか、自分の立場に置き換えて考えてみると、その答えが見えてくるのではないでしょうか。
