「興味津々」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「興味津々」の意味と類似表現について解説します。
「興味津々」とは?
「興味津々」とは、「強く心をひかれもっと知りたいと思う気持ちが湧いて出てくる様子」を意味する言葉です。
「興味津々」の使い方や使われ方、使うときの注意点
物事に対して感じられる面白みや対象についてもっと知りたいと思う気持ちのことを「興味」といいます。
「興味津々」とは「興味があふれてくるさま」を意味する言葉で具体的には「面白いと思う気持ちを抑えきれずもっと知りたいという感情が外見からもありありと分かるほどわかること」を指します。
もっとシンプルに説明すると「とても強く興味を持っている様子」が「興味津々」です。
物事について心をひかれもっと詳しく知りたい、お近づきになりたいと感情を隠そうともせず質問してきたりアピールしてきたりする様子を「興味津々」と表現します。
興味をもつのは悪いことではありませんが、一般的に対象に対する興味を隠そうともしない態度はあまり歓迎されません。
相手に対して根掘り葉掘り質問したり無遠慮に踏み込んだりするのは非常識とされるふるまいであり、程度の問題ではあるものの「興味津々」な態度が敬遠されることも少なくありません。
興味の程度が強くてもただ関心を持っているだけの態度は「興味津々」に当てはまらず、あふれ出てくる興味を抑えられないあるいは抑えようともしない露骨な様子を指す言葉です。
「興味津々」の「津々」には「ものが後から後からたくさんあふれ出てくるさま」という意味があります。
井戸から水がこんこんと湧き出てくるかのように「心の内側から沸き起こってくる興味を自分自身でも抑えられず完全には制御しきれていない様子」が「興味津々」です。
「興味津々」を使った例文
・『アメリカ旅行にいった話をしたところ、友人たちは皆興味津々で話題に食いついてきた』
・『誕生日にプレゼントした積み木を興味津々な様子で手にとっている』
・『彼女に興味津々だったが、嫌われるたら困るので質問したい気持ちをぐっとこらえた』
・『どっちのチームが優勝するのか興味津々だ』
「興味津々」の類語や言いかえ
・興味深い
「深く興味をもつこと」という意味の言葉です。
「興味津々」が次から次へと興味が湧いてくる量の多さを表すのに対し、こちらは興味の質的な深さを表します。
矢継ぎ早に質問を浴びせかけるような態度が「興味津々」、鋭く核心をついた質問をするのが「興味深い」という違いで区別されます。
まとめ
「興味津々」というのは強く興味をもつ態度を指す言葉ですがどこか子どもじみたニュアンスを含む表現です。
落ち着いた大人の態度ではなく場合によっては「自制ができていない」という悪い意味合いで使われることもあるので注意しましょう。