この記事では「苦心の末」について解説をします。
「苦心の末」とは?意味
何かを成し遂げようと、あれこれ考えたり、いろいろと試したりして苦労をした結果といった意味です。
「苦心」には、何かを成し遂げようと、あれこれ考えたり、行ったりして苦労をすることという意味があります。
「末」にはいくつもの意味があるのですが、この場合は物事が行われたのちという意味で用いています。
「苦心の末」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かを最後までやり通すために、あれこれ考えたり、試したりして苦労をすることを指して使用をします。
何かを最後までやり通すのに、簡単にできてしまうこともありますが、この言葉は簡単にできてしまうことではなく、苦労をする場合を意味しています。
魚を食べることで説明をします。
多くの魚は、3枚におろして大きな骨を取り除き、残った小さな骨は骨抜きなどを使用して取り除くのが一般的です。
しかし、ハモは骨切りとういう作業をしなければなりません。
ハモは非常に骨の多い魚で、大きな骨を取り除いても、数多くの小さな骨が残ったままになってしまいます。
あまりにも骨の数が多いので、手作業ですべてを取り除くのには膨大な時間がかかります。
これでは、骨がのどに刺さったりして食べにくいです。
そのため、骨切りという作業を行います。
この作業をすることで食べやすくなります。
しかし、骨切りには熟練の技が必要です。
骨切りとはいいますが、実際には身も切っています。
骨と身を切りながら、皮は切らずにおく必要があります。
そして、細かく包丁をいれていかなければなりません。
この作業は素人が行うと非常に苦労をします。
売られているものは骨切りをする必要はありませんが、もしも自宅でハモをさばくなら、非常に苦労をすることでしょう。
苦労をしながら食べられる状態にしたなら、これは「苦心の末にさばいた」といいます。
ビジネスシーンでも、さまざまな苦労をすることがあるでしょう。
たとえば、新しいアイデアを出してそれを形にする、イベント会場を設営するなどです。
あれこれやってみて苦労をした場合に、この言葉を用います。
「苦心の末」を使った例文
・『苦心の末に完成した』
・『苦心の末にたどり着く』
・『苦心の末に編み出す』
「苦心の末」の返答や返信例
この言葉に返答することはありません。
もしも、誰かと一緒に行って苦労をしながらも何かを成し遂げることができたなら、成し遂げられたことを一緒に喜ぶとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、あれこれ考えたり、試したりして、苦労をして物事を行うことを指して使用をします。
ビジネスシーンでは、製品の開発や企画の提出など苦労することがさまざまあるでしょう。
そういったときに用いられます。