みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「変更はありませんか」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「変更はありませんか」とは?
「変更」の「変」には「かわる、かえる」という意味合いがあり、「更」には「圧力をかけて固めたもの」という意味合いがあります。
ですから、強く固められた物事に変化を加える様子を示したのが「変更」という熟語になるわけです。
「変更はありませんか」とは、相手に変更の有無を伺っている言い方の言葉です。
「ないか」を丁寧にしたのが「ありませんか」であるため、目上の相手に使うことが出来ると分かります。
「変更はありませんか」の使い方や注意点
「変更はありませんか」によく似た言い回しに、「変更はありますか」があります。
前者は「無いか」を聞いている言い方、後者は「有るか」を聞いている言い方です。
微妙なニュアンスの違いですが使い分けが肝心で、物事が整い最終確認として聞く場面では「(これ以上の)変更はありませんか」と最終判断を促し、まだこれから多くの内容に変更が想定される場面では、「(他に)変更はありますか」と情報を聞き出す言葉として使うことが出来るわけです。
また、目上の相手に使う場合には、敬語表現にも注意と工夫が必要です。
例えば、「変更はございませんか」とすれば、丁寧にへりくだった言い方として、相手に失礼なく伝えることが出来ます。
「変更はありませんか」の言い換え
・『変更はございませんか』
・『予定どおりですか』
・『予定どおりでしょうか』
・『予定どおりでよろしいでしょうか』
・『間違いございませんか』
・『問題ございませんか』
・『ご確認いただけますか』
・『ご確認お願いしたします』
・『そのまま進めてよろしいでしょうか』
・『特に変更はありませんか』
・『特に問題はございませんか』
・『以上でよろしいでしょうか』
ビジネスシーンでは、全てが予定通りに進むケースのほうが珍しいほど、突発的な変更やトラブルが多いものです。
変更は無いか、予定通りで良いか、問題は起きていないか、現状のまま取り組みを進める判断で間違っていないかなど、相手に確認を求める場面でこれらの言い換えがとても役に立つでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「変更はありませんか」は、相手に確認を求める場面で使われている言葉です。
変更内容の確認不足があれば、その先の業務や取り組みに悪影響を及ぼしてしまいます。
確実に変更点を把握し、関係者に共有するところまでが“確認作業”と言えます。
「変更」が有るのか無いのか。
まずは大きな流れとして「変更はありませんか」の真意を理解し、正しい表現でコミュニケーションを取っていきたいものです。