この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」とは?
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」のフレーズにおける「些少」の読みは「さしょう」で、「わずかで少ないこと」を意味する言葉です。
次の「ご謝礼」は、「相手への感謝の気持ちを表すもの」で、多くの場合は「お礼の金銭」を指して使われる「謝礼」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、「誠に」は、「本当に」との意味で、「失礼」は「礼儀に欠けること、心苦しいこと」を意味する言葉です。
そして、最後の「ございますが」は、「ある」の丁重語の「ござる」に、丁寧語の「ます」と逆接の接続詞の「が」が付けられた表現です。
以上より、「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」のフレーズは「わずかで少ないお礼の金銭で、本当に心苦しいが」といった意味の敬語表現となります。
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」のフレーズは、外部の方に講演や研修の講師をお願いし、そのお礼として金銭を渡す際にしばしば使われる表現です。
もちろん、その謝礼が実際に些少でなくても、謙遜表現としてこの言葉が使われるのです。
また、講師をお願いする際に、事前に謝礼の金額を提示する時に使われることもあります。
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」を使った例文
・『本日はありがとうございました。些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが、お収めください』
・『些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが、お受け取りいただければ幸いです』
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」の類語や言い換え
「些少」の類語としては「わずかな」が、また「謝礼」の類語としては「お礼の印」が、そして「失礼」の類語としては「非礼」が挙げられます。
したがって、これらの類語を繋いで、このフレーズは「わずかなお礼の印で、誠に非礼ではございますが」と言い換えることができます。
まとめ
「些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが」のフレーズは「わずかで少ないお礼の金銭で、本当に心苦しいが」といった意味の敬語表現です。
外部の方に講演や研修の講師をお願いし、そのお礼として金銭を渡す際にしばしば使われるフレーズです。