みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「変更はございません」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「変更はございません」とは?
「変更」は、決められた物事を後から変えることを指す言葉です。
「ございません」は、「ない」を丁寧にした「ありません」を、より改まった言い方にした敬語表現です。
つまり、「変更はございません」は、目上の相手に対して、決定事項に変更がないことを知らせた言葉になります。
「変更はございません」の使い方や注意点
仕事や業務を進めて行く上で、決定事項は大きな指針となるため、急な変更や不明瞭な点があると、後のミスに繋がってしまう恐れがあります。
そういったことの無いように、決定事項の確実性と信頼性を高めるために使われているのが、「変更はございません」になります。
この言葉があれば、決まり事や注意事項に沿って、着々と取り組んでいけるわけです。
また、「ございません」の言い方は、“断言”した言い切りの表現とも受け取れるため、言葉の信ぴょう性も高く、関係者が同じ方向に向かって安心して進んでいけるようになります。
この言葉を使う上での注意点としては、“相手の振る舞い”に対して、より丁寧に表現しようとするあまり、「ご変更いただく必要はございません」という言い回しになりがちですが、これは誤った使い方になります。
「ご〜する」の言い方は、自分たちの振る舞いを表す際に使う表現です。
例えば、「ご一緒する」のように、「ご変更させていただく」という表現の場合は、立場が自分側にあることが分かります。
わずかな言葉の違いですが正しい表現方法も覚えておきたいところです。
「変更はございません」の言い換え
・『予定どおりとなります』
・『予定どおりでお願いいたします』
・『予定の変更はございません』
・『当初の予定で進めてください』
・『当初の予定に変更はございません』
・『決定事項のとおりです』
・『打ち合わせ通りに進めてください』
・『マニュアル通りの手順でお願いします』
決定された事柄に変更が無いことさえ分かれば、作業員も不安なく進めていくことができます。
決定事項を記した資料やマニュアルの配布が出来れば、オペレーションに能力差が出にくくなるため、作業効率やスピード感を管理しやすくなります。
そのためにも、資料やマニュアルに変更が無いことをしっかりと伝えることが大切です。
まとめ
いかがでしたか。
「変更はございません」は、予定どおりに物事を進められることを示唆した言葉とも言えます。
資料やデータの信頼性を高め、効率よく作業を進めるために、「変更はございません」を上手く活用しましょう。