この記事では、「お言葉を返すようで恐縮ですが」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」とは?意味
「お言葉を返すようで恐縮ですが」は、「相手の言ったことに対して反論や異論がある時に使うクッション言葉の丁寧な表現」という意味です。
相手が述べたことが明らかに事実とは異なり、その場で訂正しないと後にトラブルに発展する可能性がある場合に使われます。
社会人になると、相手を立てる為に相手が間違ったことを言ってもその場で指摘して恥をかかせるようなことはしないのがマナーです。
しかし、時と場合により相手が完全に誤解したままものごとを進めてしまい、自分が望まない事態になってしまう可能性がある場合、早めに訂正する必要があります。
このようなクッション言葉を使うことで、自分が失礼なことを言っている自覚があると相手を尊重していることが伝わります。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の成り立ちや使われるシーン
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の成り立ち
「お言葉を返すようで恐縮ですが」は「お言葉+を+返す+よう+で+恐縮+です+が」で成り立っています。
「お」は自分の言葉をへりくだる接頭辞、または言葉を上品にする「美化語」、「言葉」は「言うこと」という意味、「を」は助詞、「返す」は「相手の働きかけに応える」という意味、「よう」は「様子」、「で」は助詞、「恐縮」は「相手に迷惑をかけて申し訳なく思うこと」という意味、「です」は丁寧語の助動詞、「が」は逆接の接続詞です。
「恐縮」という言葉と丁寧語が使われているので、目上の人に使えます。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」が使われるシーン
「お言葉を返すようで恐縮ですが」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、相手の言うことが納得できず、反論したい時です。
2つ目は、相手が間違ったことを言っていて、訂正したい時です。
3つ目は、相手の意見とは違う自分の持論を主張したい時です。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の言葉の使い方や使われ方
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『お言葉を返すようで恐縮ですが、そのスケジュールには無理があるように思います』
目上の人が述べた計画に関して、日程的に無理だと判断して意見を述べる時に使われます。
『お言葉を返すようで恐縮ですが、私も部下も最善を尽くしてまいりました』
目上の人からトラブルの対応について非難された時に、上司が部署と部下を守る為に反論する時に使われます。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の類語や言いかえ
「お言葉を返すようで恐縮ですが」の類語や言いかえは以下の通りです。
「おっしゃることは重々承知しておりますが」
相手の言っていることはよくよく分かっていると共感した上で、反論を述べる時に使われます。
まとめ
今回は「お言葉を返すようで恐縮ですが」について紹介しました。
「お言葉を返すようで恐縮ですが」は「相手の言うことに対して反論や異論がある時に使われる丁寧なクッション言葉」と覚えておきましょう。