放送業界の「アナウンサー」と「パーソナリティ」はどのように違う仕事なのでしょうか。
今回は、「アナウンサー」と「パーソナリティ」の仕事の違いについて解説します。
「アナウンサー」とは?
「アナウンサー」とは、「マスメディアにおいて原稿読みや進行などアナウンスメント業務を担当する人」です。
一般的に「アナウンサー」という場合は「テレビやラジオなどに出演してニュース原稿を呼んで伝えたり番組を仕切ったりする放送局の社員」を指します。
社員とそれ以外を「局アナ」「フリーアナ」と区別することもありますがどちらも広義の「アナウンサー」に含まれます。
本来の「アナウンサー」は「声を発して伝える人」であり個性や自主性を出さず必要事項のみを伝える仕事ですが、現在はそれぞれが個性を発揮して軽妙に司会進行したりニュースキャスターを務めたりなど幅広く活躍しています。
「パーソナリティ」とは?
「パーソナリティ」とは、「主にラジオ番組においてメイン出演者となる人」です。
厳密に言うと「パーソナリティ」というのは職業ではなく役割です。
ラジオ番組で中心となってしゃべり番組を盛り立てる人を指す言葉であり、その人が発揮する個性が番組のカラーに強く影響することから「個性」や「個人の資質」を意味する「パーソナリティ」という表現が用いられています。
基本的にはラジオ番組の出演者を指しますがチャリティーイベントや特別企画を主導し中心となる出演者も「パーソナリティ」と呼ばれます。
「アナウンサー」と「パーソナリティ」の仕事の違い
「アナウンサー」と「パーソナリティ」の違いは「個性」です。
「アナウンサー」は原稿を読んだり進行したりといった実務がメインであり極力個性を出さないことを求められる仕事ですが、「パーソナリティ」は個性を存分に発揮して番組に特徴を出すのが仕事です。
「アナウンサー」の多くは放送局に勤める会社員ですが「パーソナリティ」はタレントや俳優、ミュージシャンや作家など多く人が役割を担います。
「アナウンサー」と「パーソナリティ」の仕事の違い(給料面の考察)
「アナウンサー」の給料は局アナの場合は雇用される会社から支払われます。
法則局は給与水準が高くアナウンサーの平均年収も800~1500万円とサラリーマンとしてはトップクラスです。
「パーソナリティ」の給料は出演料という名目で出演1回ごとにいくらという計算で支払われます。
ラジオパーソナリティのギャラはテレビに比べるとかなり安く最高でも番組一本につき3万円程度です。
帯番組ならそれなりの収入になりますが週一のレギュラーだけだと年収換算で150万円程度と食べていけるかどうかギリギリのラインです。
売れっ子タレントの場合は好きでやっているからとほぼノーギャラに近い金額で仕事をしているケースも多く、収入面では決して恵まれているとはいえません。
まとめ
同じ放送に携わる仕事でも「アナウンサー」と「パーソナリティ」では役割が異なります。
雇用形態や求められる能力にも違いがあるので混同しないよう注意してください。