「重く受け止める」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「重く受け止める」とは?
はじめに「重く受け止める」の意味を解説していきます。
「重く受け止める」は「重大ことだと認識する」との意味を持つ言葉です。
この言葉をビジネスで使用する場合は、比喩的な意味で用いられます。
言い換えれば、物理的に重いことを指しているわけではないのです。
物事や状況について、大切さや影響の大きさの度合いは「重い」、「軽い」と表現するのが一般的です。
ここでは、何かしらの対象を、影響の大きいものとして認識する様を「重く受け止める」と比喩表現しているのです。
「重く受け止める」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「重く受け止める」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社で使用する入館証を紛失したとします。
普段使用するカバンに入れていたはずなのに、見当たらないのです。
あなたは、上司に報告の上で始末書を提出しました。
上司からは、今後はいっそうの注意をもって管理するようにとの指導がありました。
このような場合には、「この件に関しては、重く受け止める所存です」と返答するとよいでしょう。
これにより、あなたが重大な過失をしたことを正しく認識していると、相手は把握できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、使う事象とのバランスです。
「重く受け止める」という表現を使用するに値する事象でなければ、バランスが悪いのです。
たとえば、すれ違いざまに少しぶつかった程度のことを「重く受け止める」ことはありません。
対象の重さと、言葉の重さで、上手にバランスをとる必要があるのです。
「重く受け止める」を使った例文
ここでは「重く受け止める」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、語尾は柔軟に使用して使えます。
状況に応じて上手に使い分けるとよいでしょう。
・『重く受け止めるはずです』
・『重く受け止める所存です』
・『重く受け止めるつもりです』
「重く受け止める」の類語や敬語での言いかえ
それでは「重く受け止める」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「重く受け止める」の類似表現
まず「重く受け止める」の類似表現について解説します。
「重く」は「真摯に」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「重く受け止める」の敬語表現
「重く受け止める」を敬語表現にすることはできません。
敬語表現にする場合は、語尾で工夫する必要があります。
たとえば「重く受け止めるつもりでございます」という表現が可能です。
まとめ
このように「重く受け止める」は、影響が大きいものと認識していることを、周囲の相手に伝達するための表現です。
反省の色を示すのに便利でもあるので、上手に使いこなすとよいでしょう。